すっぱい葡萄

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは「すっぱい葡萄」の話をご存じでしょうか?

これはイソップ寓話のひとつで、
キツネが木になっている美味しそうな葡萄を取ろうとするものの、
どうしても手が届かない。

そこでキツネは
「どうせこの葡萄はすっぱいに違いない」
と自分に言い聞かせ、
何事もなかったかのように立ち去る。

そんな話です。

この寓話が意味するのは、
「手に入らないものを、価値がないものだと思い込む心理」です。

これは日常生活だけでなく、
セールスの世界にも当てはまります。

たとえば、社内のトップセールスを見たときに、
「あの人は運がよかっただけだ」
「特別なコネがあったんだろう」
「ずるいことをしたに違いない」
と考えることはありませんか?

それは、まさに「すっぱい葡萄」の心理と同じです。

確かに、一度や二度の成功であれば偶然の可能性もあります。

しかし、継続的に成果を上げている人
売れている理由を論理的に話すことができる人
この人たちは、決して運や偶然だけで売れているわけではありません。

「売れるべくして売れている」のです。

トップセールスには、しっかりとした理由があります。
彼らは市場の動向を理解し、
顧客の心理を読み、適切な提案を行い、
商談の流れをコントロールする術を身につけています。
そして何よりも、日々の行動を怠りません。

一方で、「すっぱい葡萄」の心理に陥る人は、
行動することなく言い訳をしてしまいます。

「どうせ自分には無理だ」
「あの人とは違う」
「特別な才能がないとできない」
こうした考えが、成長の機会を奪ってしまうのです。

しかし、冷静に考えてみてください。
本当にその葡萄はすっぱいのでしょうか?
本当にトップセールスのやり方は、
自分には真似できないものなのでしょうか?

「自分にはできない」と決めつけてしまえば、
そこで成長は止まってしまいます。

しかし、成功している人を
「すっぱい葡萄」扱いするのではなく、
「あの人はどんな工夫をしているのだろう?」
と学ぶ姿勢を持つことができれば、あなたの成長は加速します。

セールスメンタルを鍛えるとは、まさにこのことです。

成功者を妬むのではなく、
素直に学び、実践し、自分のものにする。

そうすれば、あなたにとって「すっぱい葡萄」だったものが、
いつの間にか「美味しい葡萄」に変わっているはずです。

今こそ、「すっぱい葡萄」の心理から抜け出し、
学ぶ姿勢を持ちましょう。