おいしいおいしくないの基準

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは、何かを「おいしい」「おいしくない」
と判断する時、どのようにその基準を決めていますか?

例えば、あなたが今まで食べてきた経験に基づいて
自然に「これはおいしい」「これは好みじゃない」
と感じることが多いのではないでしょうか。

それは、私たちが食べ物を選ぶ時
無意識に過去の記憶や経験を参照しているからです。
つまりおいしいと思う食べ物の基準は
主に過去の経験に基づいています。

例えば、カレーが好きで、とんかつも好きなら
はじめてカツカレーを食べる時に
自然と「これはおいしい」と感じるでしょう。

なぜなら、すでにそれぞれの食材に対して
「好きだ」という感情があり
その組み合わせも美味しいという予想が立つからです。

一方で、全く味わったことのない食べ物や
初めて嗅ぐ匂いには不安や嫌悪感を抱くこともあります。

これは人間の本能的な反応であり
知らないものや慣れないものに対しては警戒心が働くためです。

このように、私たちが「おいしい」と感じるものは
単なる味覚だけではなく、過去の経験や感情が大きく関与しているのです。

そのため、初めて食べるものや、初めての体験に対しては
まずは少しずつ慣れていくことが必要です。

一口目では「よく分からない」と感じるかもしれませんが
二口目、三口目と食べ進めるうちに
その味わいを楽しめるようになることもあるでしょう。

実は、この考え方はセールスにも深く関わっています。

多くの場合、お客さんは過去の経験や知識に
基づいて判断を下していることが多いのです。
それは、食べ物と同じように
人は新しいものに対して少し慎重になるからです。

例えば、お客さんがある商品を
「おいしい」と感じるかどうかは
彼らが過去に似たような商品を使った経験や
ブランドへの信頼度に大きく影響されます。

そのため、全く新しい商品やサービスを提案する時には
彼らが過去に持っている知識や経験を
引き合いに出して説明することが重要です。

そうしないと、お客さんはその商品の価値を理解できず
不安を感じる可能性があります。

つまり、あなたのお客さんも過去の経験を基にして
あなたの商品を判断するのです。

それは、あなただけでなく
多くのセールスパーソンが直面する共通の課題です。

そして、最終的には「この商品を選んで良かった」
と感じてもらえるようなセールス活動を心掛けることが
セールスマインドの基本です。