連想ゲームとレジリエンス

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは、心の中にもやもやした感情や、
漠然とした不安を感じたことはありませんか?

「なんとなく気分が晴れない」
「理由はわからないけど不安だ」
といった状態になると、気持ちも沈み、
何をしても集中できないことがありますよね。

その結果、仕事にも身が入らず、
普段のパフォーマンスが発揮できないという
経験をしたことがあるかもしれません。

それは、感情が漠然としたままで整理されておらず、
原因がはっきりしないまま行動しているからです。

感情や思考が曖昧なままでは、
自分が何に悩んでいるのかもわからず、
行動が混乱しがちです。

これを解消するためには、
感情や思考をつなげて整理する必要があります。
その方法のひとつが「連想ゲーム」です。

次の言葉から何を連想しますか?

「島、鳥、川、果物」

この4つの言葉を見たとき、あなたは何を思い浮かべましたか?

おそらく最初は、これらの単語がバラバラで、
何を意味しているのか分からなかったのではないでしょうか。

しかし、もう少しヒントを出してみます。

「鬼、キジ、流れる、桃」

ここまでくると、察しの良いあなたならば
もうお分かりでしょう。
そうです。「桃太郎」です。

この例で伝えたいことは、
あなたの心の中にあるもやもやや不安も、
「島、鳥、川」といった言葉のように、
断片的な感情や状況にすぎないということです。

最初は、なんとなく嫌な気分や、
原因不明の不安感として表れていても、
それが何を意味しているのかは自分でも分からないことが多いです。

しかし、これを整理してつながりを見出すと、
一気にその正体が明らかになり、
解決策を見つけやすくなります。

では、どのようにしてその「つながり」を見つけるのでしょうか?

まずは、自分の感情を「言葉」にしてみることから始めましょう。
例えば、「今日はなんとなく気分が落ち込んでいる」
「仕事のことで不安を感じる」など、
今の気持ちをそのまま表現するのです。

さらに、それを「文字」に起こしてみることで、
より具体的に整理され、
頭の中であいまいだった感情や思考が
はっきりとしてきます。

次に、その言葉を使って「連想」をしてみましょう。
たとえば、「仕事のことで不安を感じる」と書いたら、

「なぜ不安を感じるのか?」
「その不安の原因は何か?」
「不安を解消するにはどうすればよいか?」と、

一つ一つ関連する要素を考え出していきます。

「不安」の原因が「今月の売上が悪いから」だとしたら、
次に「売上を改善するには何ができるか?」といった具合に、
具体的な行動につなげることができるのです。

このように、感情や思考を言葉にし、
連想を重ねることで「つながり」が見えてきます。

その結果、漠然とした不安が具体的な問題へと変わり、
解決すべき課題が明確になるのです。

逆に言うと、感情を言葉にして連想しなければ、
もやもやした感覚が消えることはなく、
いつまでも自分を悩ませ続けることになるのです。

この方法は、困難に立ち向かう
「レジリエンス(回復力)」に効果的です。

連想ゲームを活用することで、
自分の感情や状況を整理し、
どのような困難にも冷静に対応できる力を養うことができるのです。

ですので、ぜひ日常的に「連想ゲーム」を取り入れて、
心の整理と問題解決のスキルを磨いてみてください。