
こんにちは。
毛利まさるです。
同じ現場、同じ商品、それでも結果が違う理由
あなたは、周りと同じように動いているのに、なぜか成果だけがついてこない、そんな感覚を抱いたことはなかったでしょうか?
毎日訪問して、上司に言われた通りに提案して、数字も一応追っている。
それなのに評価は上がらない。その結果、自信が削られていった経験があったと思います。
それは能力が足りないからでも、行動が足りないからでもありません。
それは、見ている世界の解像度が違うからです。
感覚で判断する人と、具体で捉える人
たとえばお風呂を想像してみてください。
手を入れて「まあまあ温かいかな」と感じて入ると、「ぬるい」「思ったより熱い」と感じることがありますよね。
手と身体では感じ方が違うからです。
一方で、最初からあなたが快適と思う42度と決めておけばどうでしょう。感覚に頼る必要はなくなります。
営業もまったく同じです。
感覚で判断する人は、「なんとなくうまくいかなかった」「今日は流れが悪かった」と振り返ります。
しかし、数字や事実で捉える人は違います。
「あの質問のあとで相手の表情が曇ったので、その時にもっとヒアリングをしておくべきだったな」と具体で振り返るのです。
振り返りの質が、未来を分ける
このように同じように失敗しても、その後の振り返りが違います。
感覚的な反省をする人は、次も同じ失敗を繰り返します。
しかし、具体で振り返る人は次の一手を変えられます。
あなたは「今日はダメだった」で終わらせていなかったでしょうか?
その結果、毎日頑張っているのに成長している実感が持てなかったと思います。
これは才能の差ではありません。構造の差です。
トップセールスが見ているもの
トップセールスは、相手の言葉だけを聞いていません。
沈黙の長さ、質問への反応速度、視線の動き、言葉に詰まる瞬間。そうした「変化」を見ています。
ですので、同じ商談をしても得られる学びの量がまったく違うのです。
毎日を振り返っても、何も残らない人と、次の改善点が必ず見つかる人。
その差は一か月後、半年後に圧倒的な成果の差になります。
数字は、あなたを縛るものではない
数字を見るとプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
しかし、数字はあなたを追い込むためのものではなく、感覚から自由にするための道具です。
何回訪問したのか、どこで話が止まったのか、どの提案で反応が変わったのか。
これを言語化しても感情は消えないため、冷たくなることもありません。むしろ安心できます。
おわかりでしょうか?
感覚を否定するのではなく、感覚を具体に翻訳することが成長なのです。
見えないものは、変えられない
どれだけ努力しても、何が原因かわからなければ改善できません。
逆に言うと、見えていない世界のままでは、成果が安定する営業にはなりえないのです。
今日の商談がうまくいっても、うまくいかなくても構いません。
しかし、「なぜそうなったのか」を一つだけ具体に残してください。
それを積み重ねていくだけで、世界の見え方は確実に変わっていきます。
焦らなくて大丈夫です。
同じ世界に立ちながら、見ているものを変える。その一歩が、あなたを次のステージへ連れていきます。





