こんにちは。
毛利まさるです。
日々の仕事や生活に追われていると、自分が何を目指しているのか見失ってしまう瞬間があります。
あなたもふとした瞬間に、
「この一年、自分は何を残せたのだろう？」
「いったい自分はどこに向かっているのだろう？」
と感じたことがあるのではないでしょうか。
その気持ちは決して特別なものではありません。
むしろ、多くの人が感じている“心の空白”です。
しかし、この空白をそのまま放置してしまうと、日常のどこかに常に薄い空虚感がつきまとい、何をしても満たされない感覚が続いていきます。
だからこそ、自分の信念を一度立ち止まって見直すことが、とても大切なのです。
なぜ「信念」がないと空虚感が生まれるのか？
信念がない状態というのは、例えるなら目的地のない旅を続けているようなものです。
毎日同じ電車に乗り、同じような仕事をこなしているのに、どこに向かっているのかはわからない。
この“方向性のなさ”が、人の心にじわじわとした不安を生んでいきます。
あなたは自分自身について、じっくり考える時間を取ったことがあるでしょうか？
自分は何を大切にし、何に心が動き、何を成し遂げたいと思っているのか。
考え始めると重たいテーマのように感じてしまい、憂鬱になるかもしれません。
しかし、それでも目をそらし続けると、
「自分はこの一年、何を得たのか？」
「どんな成長をしてきたのか？」
という問いに答えられず、日常に意味を見いだしにくくなってしまいます。
信念は「完璧」でなくていい。むしろ“仮”の方が動ける
多くの人が信念を持てない理由。それは「完璧さ」を求めすぎているからです。
信念というと、人生の軸になる絶対的な価値観のように思えてしまい、簡単に決めてはいけない気がする。
しかし、それでは永遠に決められません。
実は、信念は最初から完璧である必要はないのです。
むしろ “仮でいい” のです。
たとえば、「自分は〇〇を目指している。そしてそのために△△をしている」という、小さな仮設定で十分です。
最初は粗くても、不完全でも、方向性が見えただけで心の空虚感は薄まっていきます。
人は、“理由のある行動”をしたとき初めて安心できます。
逆に言うと、理由なく行動を続けるほど疲れるものはありません。
仮の信念でも良いから、
「自分は今、何のために動いているのか？」
この問いに、自分なりの答えを置いてみることが大切なのです。
小さな信念が「日常の手応え」を取り戻してくれる
一つでも信念を置くと、不思議なことに日常の景色が変わり始めます。
今日の行動がどこにつながるのか理解できるため、小さな努力にも手応えを感じられるようになります。
たとえば、「人の役に立てるようになりたい」というシンプルな信念であっても、
仕事で誰かに助言をした瞬間に、「今の行動は自分の信念に沿っている」と思える。
この心の一致感が、静かな自信となって積み重なっていきます。
重要なのは、信念は“作って終わり”ではなく、行動しながら何度でも更新して構わないということです。
生き方が変われば、信念も自然と変わります。
むしろ、その変化こそが成長の証なのです。
自分の信念を見直すことが、未来のあなたをつくる
あなたの心に空虚感があったとしても、それは悪いことではありません。
むしろ“自分と向き合うタイミングに来ている”というサインです。
信念は最初から大きくなくていい。
一行で良いから、自分が目指している方向を書いてみる。
そして、そのために今日できることを一つだけ決める。
その小さな積み重ねが、確実にあなたの未来を形づくっていきます。
信念がある人は強い。
しかし、それは特別な人だけが持つ才能ではありません。
あなた自身も、今日からその一歩を踏み出すことができるのです。
