こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは、人と接するときに「相手はどう考えるだろうか？」と想像した経験はありませんか？
ビジネスにおいて、相手の思考や立場を想定することはとても重要です。
自分の考えだけで突き進むと、一方通行になり、誤解や摩擦が生まれてしまうからです。
逆に、相手の背景や心情を想像できれば、共感が生まれ、信頼関係を築くことができるのです。
想定する力の源泉
『進撃の巨人』の作者、諫山創先生は大分県の山々に囲まれた環境で育ちました。
その閉ざされた景色から、「壁に囲まれた世界」という独創的なアイデアを生み出しました。
つまり、自分の環境をもとに想定し、物語を紡ぐ力を発揮したのです。
この例は、想像力と想定力がいかに現実や未来を形づくるかを示しています。
ビジネスの現場でも同じことが言えます。
目の前の相手が置かれた状況や背景を想定すれば、その人がどう行動し、どう反応するかを予測できるのです。
相手の立場を想定するということ
営業の場面を考えてみましょう。
あなたが新しい提案を持って行くとき、「この提案で部長はどう評価されるのか」「この選択によって担当者の負担は増えるのか」など、
相手の立場を想定することが必要です。
単に自分の成果を追い求めるのではなく、相手がどう感じるか、どう受け取るかを意識するだけで提案の質が大きく変わります。
これは社内営業でも同じです。
上司にとっては部下からの報告が「安心材料」なのか「追加の仕事」なのか、その捉え方は立場によって変わるのです。
想定することで広がる視野
想定することは、自分の視点を広げることにもつながります。
「なぜ相手はそう言うのだろう？」「どうしてそんな行動を取るのだろう？」と問いを立てることで、
単に表面的な反応を見るのではなく、その背後にある理由を考える習慣が身につきます。
その積み重ねが、相手への理解を深め、対人関係をスムーズにするのです。
想定がロマンを生む
私自身、地方に配属になったとき、正直なところ最初は不安でした。
しかし、山々に囲まれた環境を見て、「ここで新しい実績を積んで、未来につなげていくんだ」と想像しました。
想定することは時にロマンを生み、未来への希望を描くことにつながります。
ビジネスでも、相手がどう考えるかを想定することで、新たなチャンスや可能性を見出せるのです。
想定するという行為は、単なる予測ではありません。
それは相手を尊重し、自分の行動を相手に寄り添わせるための大切なスキルです。
もし「この人はこう考えるのではないか」と一度でも立ち止まって想像してみれば、きっと人間関係も仕事もより円滑に進むはずです。
