こんにちは。
毛利まさるです。
「あまい言葉に踊らされる」という経験はありませんか？
あなたは上司や同僚から「期待しているよ」と言われたことはありませんか？
その言葉に心が温かくなり、「自分は認められている」と感じた瞬間もあるかもしれません。
しかし、よく考えてみると「本当に期待されているのか？」
「単に場を和ませるための言葉ではないのか？」と、後から疑問がわいてくることもあります。
言葉は人の心を大きく動かすものである一方、受け止め方次第であなた自身を振り回してしまう危険もあるのです。
今回は、この「あまい言葉に踊らされる」ことの本質と、それに対する健全な向き合い方について掘り下げていきます。
あまい言葉が持つ二つの顔
「期待している」という言葉は、ポジティブにもネガティブにも作用します。
本当にあなたの成長や成果を期待している場合は、モチベーションを高める強力なエネルギーになります。
しかし、その一方で単なる社交辞令や場当たり的な言葉である場合もあるのです。
この違いを見極めるのは簡単ではありません。
だからこそ、あなたが意識すべきなのは「相手の真意」ではなく「自分がどう受け止めるか」です。
言葉の裏を読み解こうと躍起になるよりも、その言葉で心が左右されすぎないようにすることの方が重要なのです。
感情をゆだねる危うさ
あまい言葉に舞い上がるということは、裏を返せば感情のコントロールを相手にゆだねてしまっているということです。
もし褒められれば気分が上がり、叱責されれば極端に落ち込む。
その繰り返しでは、あなたの精神は常に不安定になります。
セールスやビジネスの世界では、感情の安定こそがパフォーマンスを支える柱です。
いちいち人の言葉に振り回されていては、冷静な判断や一貫性のある行動が難しくなります。
二つの選択肢
では、どうすればあまい言葉に踊らされずに済むのでしょうか。
実は方法はシンプルで、二つの選択肢しかありません。
ひとつは、その言葉に素直に乗って舞い上がることです。
これも一つの生き方です。しかし、それでは結局相手次第で心が揺れ動くことになります。
もうひとつは「踊るふりをすること」です。
表面上は喜んでいるように振る舞いながら、心の中では冷静に距離を取る。
この態度をとることで、相手との関係性を壊すことなく、感情のコントロールを自分に取り戻すことができます。
あなたの土俵で生きる
大切なのは、あなたの感情の土俵を相手に明け渡さないことです。
言葉に左右されるのではなく、自分の目標や信念を軸にして立つ。
そうすれば、相手の発言がどれほど甘くても、あなたは「ふり」をする余裕を持てます。
これはビジネスにおいて大きな武器になります。
なぜなら、相手に依存せず、自分のペースで判断し続けられる人は、長期的に安定した成果を出しやすいからです。
人の言葉は強力であるものの、それに振り回されてはいけません。
舞い上がるか、踊るふりをするか、この二択の中で後者を選ぶことが、結果的にあなたの心を守り、仕事術としても大きな力になります。
相手の言葉に依存せず、自分の価値観に立ち続ける。その姿勢こそが、感情の安定と持続的な成長を生むのです。
