映画・漫画の名言と思考のヒント

こんにちは。
毛利まさるです。

名言は、人生の別の局面で意味を持ちはじめる

映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中に、こんなセリフがあります。

「私はお前と違って、パイロットだけやってる訳にはいかん!」

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』シャア・アズナブル

正直に言うと、学生時代に観たときは、この言葉をほとんど気にも留めていませんでした。
しかし大人になり、仕事をするようになってから、この一言の重さが、妙に胸に残るようになったのです。

あなたは映画や漫画を観たとき、「面白かったな」で終わらせて、心に残った言葉をそのまま流してしまっていたのではないでしょうか?

その結果、日々の仕事の中で感じる違和感やモヤモヤを、言葉にできないままだったと思います。
それは、自分の置かれている状況と、言葉の意味がまだ重なっていなかったからです。

セールスの先にある景色

営業という仕事は、とてもわかりやすい世界です。
数字がすべて、結果が評価に直結する。
だからこそ、一定の成果を出した人は、次の役割を期待されます。

セールスとして実績を上げた人は、セールスではなくマネージャー職になる。
実際に自分が売るのではなく、部下に売らせることが求められる。

ここに、大きなギャップが生まれます。
「自分だったら、こうするのに」
「なぜ、同じやり方をしないのか」
そんなもどかしさを抱えたまま、歯を食いしばっている上司も少なくありません。

もしかしたら、あなたの上司も、このセリフと同じ感覚を抱いているのかもしれません。
ですので、あの言葉は単なる強がりではなく、「役割が変わった人間の覚悟」を表しているのです。

結果が出ないときほど、視野は狭くなる

営業で成績が上がらないとき、人はどうしても目の前の数字だけを見てしまいます。
目標未達、進捗会議、プレッシャー。
「とにかく行動しなければ」と焦るものの、何を変えればいいのかわからない。

そんな状態で行動しても、同じ結果を繰り返してしまうことが多い。
あなたは、やり方を変えずに行動量だけを増やしていたのではないでしょうか?

その結果、疲労感ばかりが溜まり、手応えは何も残らなかったと思います。
それは、役割や視点を切り替えるタイミングに気づいていなかったからです。

名言は「視点のズレ」を教えてくれる

先ほどの名言が教えてくれるのは、答えそのものではありません。
「今の自分は、どの立場で物事を見ているのか」という問いです。

パイロットだけをやっている時代。
組織全体を背負う立場になった時代。
同じ戦場にいても、見えている景色はまったく違う。

営業の世界でも同じです。数字を追う立場で考え続けていても、評価する側の視点は身につかない。

しかし、評価する側の視点を知ろうとしても、今日の数字は消えてくれない。

不安に感じる正体

将来が見えない不安は、多くの場合、その不安が言語化できていないだけです。
だからこそ、映画や漫画の名言をメモしておいてください。
その言葉は、すぐには役に立たないかもしれないです。

しかし、立場が変わり、視点が変わったとき、突然、自分の状況を説明してくれる言葉になる。
営業で結果が出ない時間は、決して無駄ではありません。

その時間は、次の役割に進むための「視点を広げる準備期間」でもあります。
映画や漫画の名言は、弱っている心を無理に奮い立たせるためのものではありません。

今の自分を静かに俯瞰し、「ああ、そういう段階なのかもしれない」と腹落ちさせてくれる道具です。
もし、心に引っかかる言葉があったなら、ぜひメモしておいてください。

その一言が、思考を整理し、次の一歩を踏み出す支点になる日が、きっと来ます。