
こんにちは。
毛利まさるです。
個が強ければ勝てるという幻想
営業の世界でも、リーダーの立場に立つと、つい「できる人を集めれば成果は出る」と考えてしまいがちです。
あなたも、トップ営業を何人も集めれば組織は自然と強くなると思っていたのではないでしょうか?
しかし、その結果、思ったほど成果が伸びず、チームの足並みも揃わず、むしろ疲弊してしまった経験があるかもしれません。
それは、個々の力と組織の力を同一視してしまうからです。
個人が優秀であることと、組織として機能することは、似ているようでまったく別物なのです。
映画『300』が教えてくれる本質
映画『300(スリーハンドレッド)』をご覧になったことはありますか。
スパルタ兵は一人ひとりが圧倒的な戦闘力を持っています。まさに一騎当千です。
しかし彼らが強かった理由は、個が強かったから「だけ」ではありません。
盾の位置、槍を突き出す角度、前進と後退のタイミングまで、すべてが統制されていました。
一気通貫した指示、揺るぎないルール、そして共通の目的意識があったからこそ、部隊として機能したのです。
現実の会社組織も同じです。
スーパースターが自然発生的に連携して成果を出すことは、理論上は可能であるものの、実際にはほとんど起こりません。
楽譜なき演奏はノイズになる
楽譜を見ずに、一人ひとりが自由に音を鳴らしたらどうなるでしょうか。
どんなに演奏技術が高くても、それは交響曲にはなりません。
ただ音が重なっているだけの状態になります。
営業組織でも同様です。
各自が「自分なりに正しい」と思うやり方で動いても、全体の設計図がなければ成果は安定しません。
短期的に数字が出ることはあっても、再現性はなく、次の世代に引き継ぐこともできないのです。
おわかりでしょうか?
問題は個々の能力ではなく、全体像が共有されていないことにあります。
リーダーに求められる本当の役割
リーダーの仕事は、自分が一番成果を出すことではありません。
「どこを見て、何を判断し、どう動くのか」という楽譜を示すことです。
メンバーが努力しても成果が揃わないのは、努力の方向がバラバラなためです。
逆に言うと、方向が揃えば、全員がトップ営業でなくても組織は強くなりえないのです。
個を鍛える前に、全体を設計する。
それができたとき、初めて一人ひとりの音は意味を持ち、組織は交響曲として響き始めます。





