
こんにちは。
毛利まさるです。
頭の中で終わってしまった経験はありませんか?
あなたは仕事や学びの場で「いいアイデアが浮かんだ」と思ったものの、
後になってすっかり忘れてしまった経験はありませんか?
その時は鮮明だったのに、時間が経つと「あれ、なんだったっけ?」と曖昧になり、形にできなかった。
多くの人が同じような経験をしています。
実はこれは、頭の中だけで考えて終わらせてしまったことに原因があります。
どんなに優れた考えであっても、文字にしなければ存在しなかったのと同じなのです。
文字にすることは物理的な存在を与えること
この世界は物理社会です。
頭の中の考えは他人から見えませんし、あなた自身も時間が経てば忘れてしまいます。
しかし、文字にすればその瞬間から現実世界に存在を持ち始めます。
ノートに書く、PCに打ち込む、スマホのメモに残す。
方法はなんでも構いません。
大切なのは「とりあえず文字にする」ことです。
文字にするだけで、アイデアは単なる思考のかけらから、一歩現実に近づいた存在へと変わります。
言葉にすることで解像度が上がる
頭の中の考えは抽象的で、どこか曖昧です。
しかし、文字にするときには必ず言葉を選び、順序を整理しなければなりません。
その過程で自分の思考がはっきりし、解像度が上がっていきます。
たとえば「新しいプロジェクトを効率的に進めたい」という漠然とした思いを文字にすると、
「効率化のために会議時間を短縮する」「資料共有を自動化する」といった具体策にまで落とし込めるのです。
つまり、文字にすること自体が思考の精度を上げる仕事術なのです。
書き出すことで客観視できる
頭の中にあるうちは、自分の考えは常に正しいように思えてしまいます。
しかし、文字にして読み返すと「これは説得力がないな」「前後の論理がつながっていない」と客観的に見えるようになります。
さらに、人に見せることでフィードバックも得られます。
自分では完璧だと思った考えも、他者の目に触れることで修正点が浮かび上がるのです。
こうしてアイデアは少しずつ磨かれていきます。
失敗しても価値が残る
「まだ完璧じゃないから」と考えて文字にしない人がいます。
しかし、完璧な形でアウトプットできることはほとんどありません。
むしろ未完成のままでも文字にすることで、「あの時こんなことを考えていた」という記録が残ります。
そして時間が経った後に見返すことで、新たな発想が生まれることもあるのです。
つまり、失敗したとしても文字にしておくことで学びの資産となり、次につながるのです。





