
こんにちは。
毛利まさるです。
同僚のことをメモするという社内営業の武器
営業職であれば、ルートセールスにおいてお客さんの情報を細かくメモするのは当たり前の習慣ですよね。
「このお客様は前回こんな話をした」「趣味はゴルフで、休日は家族と過ごすことが多い」など、
ちょっとした情報が次回のアイスブレイクに役立ちます。
しかし、ここで一つ質問です。あなたは同じことを「社内の人」に対して行っていますか?
おそらく、多くの人は「そこまではしていない」と答えるのではないでしょうか。
外に対しては丁寧に情報を記録するのに、社内では記憶任せ。
実は、これこそが大きな機会損失なのです。
社内営業の本質は「覚えていること」
考えてみてください。あなたが少し前に話したことを同僚が覚えていて
「そういえば、あのプロジェクトどうなったんですか?」と尋ねてきたらどう感じますか。
きっと「自分のことを気にかけてくれているんだな」とうれしくなるはずです。
人は誰しも、自分のことを覚えていてもらえると、自然と相手に好意を抱きます。
社内営業のポイントは、相手に「自分は大切にされている」と感じさせることです。
そのための手段が「同僚の情報をメモすること」なのです。
実践方法:社外と同じようにメモする
やり方は難しくありません。顧客管理シートに情報を記録するように、社内用のメモをつくればいいのです。
「Aさんは犬を飼っている」
「Bさんは毎朝ランニングをしている」
「Cさんは以前、新しい資格の勉強をしていた」
そんな小さな情報で十分です。
次に会ったときに「ランニング続けていますか?」と一言添えるだけで、関係性はぐっと深まります。
これは決して「ご機嫌取り」ではありません。
人間関係を築くための誠実な姿勢であり、相手にとっても「覚えていてくれた」と感じる大切な瞬間なのです。
信頼関係の積み重ねが成果を生む
社外の営業で成果を出すには、信頼を得ることが不可欠です。
同じように、社内で成果を出すには同僚や上司との信頼が欠かせません。
どれだけ仕事ができても、人間関係がぎくしゃくしていては、協力が得られず結果的に大きな成果を出すことは難しいのです。
ルートセールスで顧客の情報を記録するのは当たり前です。
では、なぜ社内ではそれをしないのでしょうか。
実は社内こそ、人間関係を円滑にするために情報をメモしておくべき場所なのです。
同僚が話した何気ない言葉を記録し、次の会話につなげる。
そうすることで「この人は自分を理解してくれている」と思われ、協力関係が強まります。
社内営業は大げさなことではなく、日常のちょっとした積み重ねから始まるのです。





