
こんにちは。
毛利まさるです。
「目的」と「言葉の定義」を明確にする重要性とは?
「これ、前に聞いてませんでした」「そんな意味だとは思いませんでした」
そんな経験はありませんか?
仕事をしていると、こうした認識のズレが原因で何度もすり合わせが必要になったり、
資料を作り直したりといった手間が発生することがあります。
それによって時間が奪われ、信頼までも揺らいでしまう。これは非常にもったいないことです。
だからこそ、最初の時点で「目的」と「言葉の定義」を明確にすることが、仕事を円滑に進めるうえでのカギになります。
今回は、そんな仕事の一環として、「目的」と「言葉の定義」の明確化についてお話します。
そもそも「目的」がズレるとどうなるのか?
たとえば、上司から「この問題について分析しておいて」と言われたとしましょう。
まじめなあなたは、分析ツールを使ってグラフや数値をまとめ、見事なレポートを仕上げました。
しかし、上司から返ってきた言葉は「いや、そういうことじゃなくてさ……」
こうしたすれ違いは、「なんのためにやるのか?」という目的の共有がなされていなかったからこそ起こるのです。
目的を明確にするというのは、「この分析は、来月の会議での方針決定の材料として使いたい」や、
「他部門との連携状況を可視化するため」など、なぜそれをやる必要があるのかを共通認識にしておくことです。
「言葉の定義」がズレる怖さ
次に、「定義」の話です。
たとえば、先ほどの「分析」という言葉。あなたはそれを「データをまとめて傾向を示すこと」と捉えていたかもしれません。
しかし、上司は「課題点を抽出して、その原因を論理的に説明すること」と思っていたかもしれない。
つまり、同じ言葉を使っていても、その意味が人によって違うという現象が起きるのです。
ですから、仕事を進める際には、「この場合の『分析』って、具体的にどういうことを指しますか?」と確認を入れるだけで、
認識のズレを防ぐことができます。たったこれだけのことで、無駄な時間と労力を大きく減らすことができるのです。
「目的」と「定義」が明確になると、成果物の質が変わる
ここで、ちょっと想像してみてください。
・何のためにやるのかがわかっている ・その作業における言葉の定義も合っている
この状態で仕事に取りかかれば、ゴールに対するブレは最小限になります。
結果として、上司やチームからのフィードバックも「期待通り」になる確率がぐっと上がります。
逆に、目的も曖昧で、言葉の定義もズレているままスタートしてしまうと、最初から迷子になることが目に見えています。





