
こんにちは。
毛利まさるです。
「やるべきことが多すぎて、
何から手をつけたらいいのか
わからないという経験はありませんか?」
日々の業務やプライベートの予定に追われ、
気がつけば一日が終わっていた。
そんな日々を繰り返していると、
自分にとって何が本当に重要で、
何がそうでないかの区別がつかなくなってきます。
そこで、ぜひ一度試していただきたいのが、
「限界の一日」を想像するという手法です。
やり方はとてもシンプルです。
もしあなたのスケジュールが、
朝から晩まで1分の隙もなくぎっしりと埋まっていたら、
あなたはどの業務を後回しにするでしょうか?
反対に、どの予定だけは絶対に外さないでしょうか?
この問いに対して自然と浮かび上がってくるものこそ、
あなたが無意識に「重要ではない」と感じている業務であり、
また逆に「自分の価値や成果に直結する」
と認識している業務でもあります。
現代人は、あまりにも多くの情報と選択肢に囲まれています。
メール、チャット、会議、タスク、打ち合わせ。
しかもそれらのすべてが「緊急」であるかのように目の前に現れます。
であるものの、そのすべてが「重要」であるとは限らないのです。
時間が限られているからこそ、
私たちは何かを選び、何かを切り捨てながら生きています。
限界のスケジュールを仮想的に作り出すことで、
あなたの選択傾向が明確になります。
たとえば、会議の資料作成は後回しにできても、
クライアントへの報告書だけはどうしても外せない。
あるいは、定例ミーティングよりも、
新しい提案資料を作る方に時間を割きたい。
そうした「取捨選択の優先順位」が浮かび上がることで、
あなたの本当の仕事の価値軸が見えてくるのです。
この思考の過程で大切なのは、
他人の目や評価ではなく、
自分自身の判断基準を信じることです。
誰かにとっては重要でも、
自分にとってはそうでないことは山ほどあります。
むしろ、優先順位を見誤る人ほど、
あらゆる仕事を「同じ重みで」扱ってしまう傾向にあります。
すべてが大事と思えば、結果的にどれも深く取り組むことができず、
自分自身の価値も埋もれてしまうのです。
「限界の一日を想像する」という行為は、
ある意味、自分の本質と向き合う時間でもあります。
「私は何のために働いているのか?」
「自分が貢献できる価値はどこにあるのか?」
こうした問いに対する答えは、
目の前のスケジュールを通じてこそ見つかることが多いのです。
明日も同じような一日が来ると思ってはいけません。
もしも明日が「すべてをやりきれない一日」だったとしたら、
あなたは何を守り、何を手放しますか?
ぜひ、今日この瞬間に想像してみてください。
限界の一日を思い浮かべることで、
あなたの本当の優先順位が見えてきます。
そして、その優先順位に従って時間を使い始めたとき、
あなたの働き方、そして
人生全体が大きく変わっていくことでしょう。