
こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは、自分のことを
本気で叱ってくれる人が周りにいますか?
最近、誰かから厳しい言葉をかけられたことがありますか?
もし「そんな人はいない」と感じるなら、
それはある意味で幸せなことかもしれません。
しかし、それと同時に、あなたが成長するための
大切な機会を失っている可能性もあります。
「かんじんなことは目に見えないんだよ」
サン=テグジュペリ作『星の王子さま』
この言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
サン=テグジュペリの『星の王子さま』に登場する有名な一節です。
この言葉の意味を考えたことがありますか?
現代社会では、目に見えるものが重視されがちです。
SNSの「いいね」の数、フォロワーの数、評価やランキング。
しかし、本当に大切なものは、それらの数字では測れません。
信頼や愛情、そしてあなたを成長させてくれる本音の言葉
こうしたものは、目には見えないけれど、確かに存在するものです。
近年、職場や日常生活の中で
「本音で語ること」が減っていると感じませんか?
その背景には、ハラスメントの問題や
「嫌われたくない」という心理があるでしょう。
昭和の時代のドラマや漫画を見直してみてください。
そこには、主人公を厳しく叱る
「頑固親父」のようなキャラクターがよく登場しました。
彼らは決して意地悪をしているわけではなく、
主人公に正しい道を示そうとしていました。
しかし、今の社会では、こうしたキャラクターを
見かけることが少なくなりました。
それと同時に、あなたの周りで
「本気で叱ってくれる人」
も減っているのではないでしょうか?
本音で語ることが避けられ、
建前だけのやり取りが増えてしまうと、
本当の成長の機会を逃してしまいます。
人は、叱られるとつい「否定された」
と感じてしまいます。
しかし、本当にあなたを思っている人は、
ただ否定するのではなく、
あなたに良くなってほしいと願っているのです。
例えば、職場で上司に厳しく指導されたとき、
「自分はダメな人間なのかもしれない」
と落ち込むのではなく、
「この人は自分に期待しているのかもしれない」
と考えてみてください。
もちろん、すべての厳しい言葉が正しいとは限りません。
しかし、頭ごなしに拒絶するのではなく、
「この言葉の裏にある意図は何だろう?」
と考えることが大切です。
時には、その言葉があなたの成長のきっかけになることもあるのです。
もし、あなたの周りに厳しいことを言ってくれる人がいるなら、
その人はとても貴重な存在です。
現代社会では、人間関係を円滑にするために、
あえて本音を隠すことが多くなっています。
しかし、本気で向き合ってくれる人は、
あなたを成長させようとしているのです。
「この人はなぜ、こんなに厳しいことを言うのだろう?」
と考えたとき、その言葉の奥にある
愛情や期待を感じることができるかもしれません。
厳しい言葉をかけられたときこそ、
一度立ち止まって、その意味を考えてみてください。
もしかしたら、それこそが「かんじんなこと」なのかもしれません。