読書量を自慢する人

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは、「今年で本を100冊読破しました」
「これまでに1,000冊の本を読んでいます」
と自慢する人に出会ったことはありませんか?

その結果、「自分はこんなに読んでいない」と
焦りや劣等感を感じたり、
逆に「量だけ自慢して意味があるのか」と
疑問を抱いたりしたこともあるでしょう。

読破した数は、読書量が目に見える数字として
簡単にアピールできるため、
つい「すごい」と思いがちだからです。

しかし、本当に大切なのは、読書の量ではなく、
そこから得た知識や行動です。

では、読書量をただ自慢することが
どうして意味をなさないのか、
具体的に考えてみましょう。

本をたくさん読むこと自体は悪いことではありません。
むしろ知識を広げるための第一歩です。

ただし、いくら100冊、1,000冊の本を読んでも、
その内容を自分の中で理解し、実生活や仕事術に
活かせなければ、意味がないのです。

例えば、「時間管理術」の本を10冊読んだとしても、
実際にスケジュールを管理する仕組みを
作れなければ、時間は浪費されたままです。

逆に言うと、たとえ1冊しか読んでいなくても、
その内容を実践に移せば、生活や仕事の質は
大きく向上する可能性があるのです。

本当に価値のある読書とは、
「どれだけ多くの本を読んだか」ではなく、
「どれだけその本を活用したか」です。

たとえば、次のような例を考えてみましょう。

ある人がビジネス書を50冊読みましたが、
その内容をメモにも残さず、実生活で試しもしない。
結果、読書は自己満足で終わってしまいました。

別の人は、1冊の本をじっくり読み、
その中から3つのアクションを選んで実践しました。
例えば、メモの取り方を変えたり、
会議の進め方を改善したりして成果を出しました。

この違いが、読書の本質を物語っています。

さらには「100冊読んだ」「1,000冊読んだ」という数字だけを
自慢することは、他者からの信用を損ねる可能性があります。

その理由は、「この人は読んだ内容を本当に
理解しているのか?」と疑問を抱かれるからです。

さらに、読書量の自慢が目的化してしまうと、
本来の目的である「知識の習得と活用」が
おろそかになりかねません。

ですので、読書量ではなく、
読んだ本をどう活かしているかを考えることが重要なのです。

読書はあくまで手段であり、
本質は「何を得て、どう活用するか」にあります。

本をたくさん読んでも、
自分の成長や成果に繋がらなければ、
時間を浪費するだけです。

大切なのは、その中身を理解し、
どう自分の仕事術や生活に活かすかです。

あなたが読書を通じて得たものを実践し、
成果を生み出せば、それは何冊読んだか以上に
価値のある行動となるでしょう。

今日から、「量」ではなく「質」を重視した読書を始めてみませんか?
その積み重ねが、確実に未来を変えていくのです。