対人スキルとして学ぶ

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは、最近のテクノロジーの進化を見て、
「これからはセールスという職業は必要ないのではないか?」と
感じたことはありませんか?

生成AIや自動化ツールが日々進化し、
あらゆるアイデアや解決策が一瞬で提供されるようになりました。

その結果、「今まで人が担っていた業務も、
AIに取って代わられるのではないか?」
と思ったことがあるかもしれません。

特にセールスの現場では、顧客対応や資料作成、さらには商品の提案まで、
AIを活用するケースが増えており、
「自分の仕事はこれからどうなるのだろう」
と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

それは当然のことです。
AIや生成AIといった技術は、短時間で膨大な情報を処理し、
最適な提案や回答を提供することが可能です。
メールでのやり取りやチャットでの対応など、
これまで人が行っていた業務も、
今やAIが代替できる時代に突入してきています。

そのため、「もはやセールスは必要ないのでは?」
と考えるのも無理はありません。

しかし、実際には、これからの時代においても
セールスパーソンが求められる重要な理由があるのです。

それは「対人スキル」が必要だからです。
生成AIは、多くの知識や情報を駆使して、
質問に答えたり、最適な選択肢を提示したりすることができます。
ですが、相手の表情や感情、そしてその背後にある意図を
汲み取ることはできません。

つまり、AIは論理的な会話を行うことはできても、
相手の心を動かす対話を行うことはできないのです。

これこそが、セールスパーソンが持つ「対人スキル」の真価です。
人間同士のコミュニケーションにおいて、
相手の気持ちやニーズを正確に理解し、
それに応じた対応をすることは
どんなに技術が進んでもAIにはできない領域です。

ですので、今後もセールスマインドを磨くことが重要なのです。

特に、対人スキルを学ぶことで、
単に商品を売ること以上の価値を提供できるようになります。
例えば、お客様が商品のスペックや価格を見て悩んでいるとき、
「なぜその商品が必要なのか」を、相手の状況や心情に寄り添って
丁寧に説明できるセールスパーソンの存在は、
他には代えがたいものです。

そして、そのスキルは単にセールス業務だけでなく、
職場の人間関係やプロジェクトの調整、チームリーダーとしての
役割を担う際にも非常に役立ちます。
対人スキルとは、社会のどの場面においても
欠かせないコミュニケーション能力だからです。

では、具体的にどのように対人スキルを身につけるべきでしょうか?
まず意識してほしいのは、
「相手の話にしっかり耳を傾けること」です。
これを聞くと、「そんなの当たり前だ」と思うかもしれませんが、
意外とできていない人が多いのです。

例えば、商談の場でお客様が話しているとき、
自分の頭の中では次に何を伝えるかを考えていませんか?
これでは、本当の意味で相手の話を聞いているとは言えません。

相手の言葉だけでなく、その裏にある意図や感情を理解しようとする姿勢が
「耳を傾ける」ということです。

また、対人スキルのもう一つの要素として大切なのは「共感力」です。
相手の立場に立って物事を考え、
「どうすればこの人が満足するだろうか?」
という視点を持つことが大切です。
たとえあなたが優れた商品を提案したとしても、
お客様が「自分の話をきちんと聞いてくれている」と感じなければ、
その提案は心に響かないのです。

共感力を養うためには、
まずは相手の話をしっかり聞き、
その内容に対して自分の意見を述べる前に
「理解する」ことを心がけましょう。

たとえAIが進化しても、対人スキルを持つ人材が必要とされる理由は、
「人と人との信頼関係」が重要だからです。
人間は「この人に任せたい」「この人と仕事をしたい」と思う相手と
取引をしたいと考えるものです。

AIは効率的で正確ですが、そこに信頼関係を築くことはできません。
ですので、セールスにおいても、対人スキルを磨き続けることが
競争力を保つための鍵となるのです。