「おすすめ」は便利であるものの、未来までは示さない

こんにちは。
毛利まさるです。

私は本屋に行くことは欠かさないようにしております。
というのも今の時代、情報の多くはネットを通じて得られ、そのほとんどが「おすすめ」、いわゆるレコメンド機能によって提示されているからです。

あなたは、気づけば毎日、似たような情報ばかりを見ていた、ということはなかったのではないでしょうか?

その結果、刺激はあるものの、どこか閉塞感を感じていたのではないかと思います。
それは、レコメンドがあなたの「過去」からしか判断できないからです。
あなたがこれまで見たもの、選んだもの、反応したもの。その履歴をもとに「あなたはこれが好きでしょう」と提示される。

つまりそこには意外性がありません。
お酒が好きではない人にお酒の情報は出てこない。
ゴルフに興味がない人にゴルフの世界は表示されない。
情報に触れていないものは、存在しないかのように扱われてしまうのです。

ですので、「おすすめ」は便利であるものの、あなたの未来を広げるものではないのです。

現実世界では、偶然が人生を動かす

しかし、現実の世界では少し違います。
知人からお酒の楽しみ方を熱弁されて、「なんか楽しそうだな」と感じた経験はありませんか。
ゴルフに興味がなかったのに、話を聞くうちに気になって調べてみた、そんなこともあったかもしれません。

あなたは、最初から興味があったわけではなかったのに、人との会話をきっかけに世界が広がった経験があったのではないでしょうか?

その結果、視野が少し広がり、行動が変わったと思います。
それは、現実の世界には「偶然」と「熱量」があるからです。
アルゴリズムにはない、人の感情や体験が介在するため、予想外の方向に連れて行かれるのです。

しかし、そのような知人が常にそばにいるわけではありません。
だからこそ、意図的に「偶然が起きやすい場所」に身を置く必要があります。

本屋という、レコメンドされない空間

そこで私がおすすめしたいのが、本屋です。
本屋は、極めて特殊な空間です。
ビジネス、歴史、哲学、小説、科学、まったく興味のなかったジャンルが、同じ空間に密集しています。

そこにはアルゴリズムも履歴もありません。
あなたが普段なら絶対に検索しない棚。
そこを、あえてのぞいてみてください。

あなたは「こんな世界があったのか」と思う瞬間に出会ったことはないでしょうか?

その結果、少しだけ思考が揺さぶられたと思います。
それは、レコメンドでは出てこない情報に触れたからです。

ですので、今の自分を変えたいときほど、興味のない棚に行く価値があるのです。

小さな行動が、停滞を壊す

気になった本があれば、その場で買ってみてください。

読まなくても構いません。
持ち帰るだけでも十分です。
行動してもすぐに成果が出ないため、「意味がないのでは」と感じるかもしれません。

しかし、今の延長線上に留まり続けるよりは、確実に違う方向に一歩進んでいます。
あなたは、変わりたいと思いながら、同じ選択を繰り返していなかったでしょうか?

その結果、努力しているのに前に進めない感覚を抱いていたと思います。
逆に言うと、選択を変えなければ、結果も変わらないのです。

今の延長にある「おすすめ」だけをなぞっていては、新しい自分にはなりえないのです。

未来は、検索の外にある

本屋での一冊は、あなたの人生を劇的に変えるかもしれませんし、何も起きないかもしれません。

しかし、その「何も起きないかもしれない行動」を取れるかどうかが、分かれ道になります。

未来は、効率の外側にあります。
検索の外側にあります。
そして「おすすめ」されない場所にこそ、可能性が眠っています。

もし今、停滞感や焦りを感じているなら、今日の帰り道に、少しだけ遠回りして本屋に立ち寄ってみてください。
その一歩は小さいものの、確実に「今の延長」ではありません。

それで十分なのです。