
こんにちは。
毛利まさるです。
仕事をしていると、どうしても「これ営業と関係なくない?」と感じる雑務が目の前に置かれる瞬間がやってきます。
飲み会の段取り、会議レジメの作成、資料のブラッシュアップ、議事録、タイムキーパー
どれも営業成績には直接つながらないように見えるため、モヤっとした経験があなたにもあったのではないでしょうか。
しかし、この“違和感”こそ、スキルを伸ばすチャンスの入口です。
雑務は「ムダ」ではなく、スキルの宝庫である
効率性だけを基準にすると、営業と関係がない業務はどうしてもムダに見えます。
ムダと感じた瞬間に人は「面倒だな」と思い、意欲が下がってしまうものです。
しかし視点を少し変えてみると、雑務はスキルの宝庫であることに気づきます。
たとえば、会議の議事録を書くという行為は、情報を取捨選択し言語化する能力を磨く訓練になります。
会議レジメをつくる作業は、論理的構成力を高める絶好の機会です。
飲み会の段取りを担うことは、調整力・コミュニケーション力を伸ばす実践の場にもなり得ます。
営業という仕事は“人と情報と時間”を扱う職種であり、こうした副次的なタスクによって、あなたの総合力は確実に拡張されていくのです。
「やらされ業務」を「スキル獲得」に変換する思考
大切なのは、雑務を雑務として処理しないことです。
あなたが「これは営業に関係ない」と切り捨てるほど、仕事の幅は狭まり、成長の機会が減っていきます。
しかし「この作業から何のスキルが得られるかな?」と問いを変えると、一瞬で意味付けが変わります。
レジメ作成なら構成力、資料作成ならデザイン思考、タイムキーパーならファシリテーション力。
名前を付けるだけで、あなたの行動は価値に変わっていきます。
人は“意味がわかる仕事”に対しては自然とやる気が湧くからです。
逆に言うと、“意味が見えない仕事”ほど苦痛になりやすいのです。
「雑務をこなす人」は、実は誰よりも成長が早い
営業成績が伸びる人の多くは、雑務を嫌がらず引き受けるタイプです。
なぜなら雑務は、多くの人が避けるため競争が少なく、かつ汎用性の高いスキルが身につくからです。
ムダだと思っていた業務が、いつの間にかあなたの武器になっていきます。
営業の現場では、話す力より聞く力、説得する力より整理する力が求められる場面も多いものです。
雑務によって鍛えられた補助的スキルが、営業という“表の仕事”を強力に支える裏側の筋肉になるのです。
ですので、雑務を頼まれたときこそ、自分の市場価値を伸ばすチャンスだととらえてください。
“面倒くさい”を“自分の武器”に変える方法
雑務を受け入れるには、ある種のコツがあります。
それは、「この仕事で伸びるスキルに名前をつける」ことです。
資料をまとめるなら「構造化スキル」、
飲み会の段取りをするなら「調整スキル」、
議事録なら「言語化スキル」。
名前をつけるだけで、作業は“ただの雑務”ではなく、“スキルアップの場”に変わります。
そして不思議なことに、名前がついた瞬間にやる気が出てくるのです。
スキルは“気づき”から始まります。
その一歩目を踏み出せる人だけが、キャリアの選択肢を増やし続けていきます。
雑務はあなたのキャリアを広げる“隠れた資産”
雑務をどう扱うかで、あなたのキャリアは大きく変わります。
ムダだと切り捨てれば、その瞬間に機会は消えます。
しかしスキルとして受け止めれば、雑務はあなたの成長エンジンに変わります。
営業は“売る力”だけでは成立しません。
聞く力、構造化力、調整力、観察力、段取り力。
これらの土台となる能力は、実は雑務の中で鍛えられていくのです。
仕事の幅が広がり、キャリアの選択肢が増え、人から頼られる存在になっていく。
雑務は、あなたの未来を押し広げる“隠れた資産”なのです。





