
こんにちは。
毛利まさるです。
博物館で学ぶ──時系列で届けるセールストークのヒント
あなたの近場にある博物館に行ったことはありますか?
「なんかあるらしいけど、行ったことはないかな」と思う人もいるかもしれません。
であるものの、ぜひ一度足を運んでみてください。
そこには、その土地で昔どんなことがあったのかを一望できる不思議な力があります。
博物館に行くと、何気なく歩いている道や見慣れた建物が、全く違った見え方をすることがあります。
たとえば「この橋は実は〇〇年前からあり、人々の生活を支えてきた」といった解説を読むと、
単なる橋が歴史の中での意味を帯びて見えてくるのです。
つまり博物館は「時系列で物事を見る視点」を教えてくれる場でもあるのです。
過去から現在を知る
博物館に並んでいる展示物は、一見するとただの古い道具や資料かもしれません。
しかし、それぞれが当時の生活や文化、技術、価値観を映し出しています。
そこから私たちは「なぜ今この街がこうなっているのか」を理解できます。
同じように、セールスにおいても「今どうなっているか」だけを伝えるのでは不十分です。
相手が納得するためには「過去の流れから今に至った背景」を語ることが重要です。
つまり、現在の課題や状況を説明する上で、時系列を踏まえて話すことがセールストークの説得力を高めるのです。
未来を届けるということ
さらに大切なのは「未来を見せること」です。
博物館では過去を知るだけではなく、その延長線上に今があることを実感できます。
これをセールスに応用するならば、今紹介している商品やサービスが未来にどのような価値をもたらすかを描くことが必要です。
「今は必要ないかもしれません。ですけど、半年後に必ず直面するであろう課題を先取りできます」
「導入した直後よりも、1年後により大きな効果を実感いただけます」
このように時系列で相手の未来を見せることで、単なる商品説明から「未来を届ける提案」へと変わるのです。
時系列の力をセールストークに取り入れる方法
博物館から学べる「時系列の視点」を、セールストークに落とし込むには具体的に3つのステップがあります。
- 過去を整理する
相手の業界や会社がこれまでどう歩んできたかを理解すること。歴史を語れる営業は信頼されます。 - 現在を位置づける
「今はこの地点に立っている」と明確に伝えることで、相手は自分の現状を客観的に理解できます。 - 未来を描く
提案する商品やサービスを通じて「こういう未来が待っている」と示すこと。これが相手にとって最大の価値となります。
博物館は「時系列で物事を見る」という視点を教えてくれます。
そしてその視点こそが、説得力あるセールストークの鍵なのです。
過去から現在を整理し、未来を描く。
たとえ小さな提案であっても、この流れを意識するだけで相手に与える印象は大きく変わります。





