ビジネスライクから一歩深く

こんにちは。
毛利まさるです。

近年、ビジネスの現場では
「効率」が何よりも重視されるようになっています。

やるべきことだけに集中し、無駄を排除し、
コストパフォーマンス(コスパ)や
タイムパフォーマンス(タイパ)を最大化する

こうした考え方が、あらゆる業界で浸透してきました。

確かに、限られたリソースの中で成果を出すためには、
業務をシステマチックに整理し、
合理的に進めることは必要です。

しかし、それを徹底するあまり、
気づかぬうちに「人間らしさ」が失われてはいないでしょうか。

特に、セールスの現場では、
この機械的な対応が顧客との関係性を
遠ざける要因になっていることが少なくありません。

事務的なメール、定型的なトーク、
効率を重視した最低限のフォロー……
これらは確かに時間短縮にはなるかもしれません。

しかし、顧客の心を動かすことは難しいのです。
どんなに優れた商品やサービスを提供していても、
そこに「人の温かみ」が感じられなければ、信頼関係は築けません。

だからこそ、
今こそ「パーソナルタッチ」を意識することが重要です。

パーソナルタッチとは、相手のことを思いやり、
一歩踏み込んだ気配りや対応をすることです。

例えば、ただ商品の説明をするのではなく、
「お客様の状況を踏まえると、
 こういった使い方もおすすめです」
と個別の提案をしてみる。

定型文のメールを送るのではなく、
相手の最近の状況に触れた一言を添える。
こうした小さな積み重ねが、
相手に「この人は本当に自分のことを考えてくれている」
と感じさせるのです。

もちろん、すべての顧客と
深い関係を築くことは難しいかもしれません。

しかし、一人ひとりに対して
「どうすればより良い関係を築けるか」
を意識するだけでも、対応の質は大きく変わります。

無機質なビジネスライクな対応から一歩踏み出し、
心の通ったセールスを目指してみてはいかがでしょうか。