
こんにちは。
毛利まさるです。
一人で考える時間は、いつから削られてしまったのか
あなたはタイパやコスパを重視して「とにかく早く」「無駄なく」動くことだけを正解にしてきたのではないでしょうか?
移動は最短ルート、連絡は即レス、予定は隙間なく埋める。
一見すると合理的で、仕事ができそうに見えます。
しかし、その結果、頭の中が常に誰かの期待や数字で占領された状態だったと思います。
考えてみてください。
「自分はどうしたいのか」「なぜうまくいっていないのか」を、
誰にも邪魔されずに考える時間は、最近いつ取れたでしょうか。
タイパ思考が奪っているもの
効率やタイムパフォーマンスを重視すること自体は悪くありません。
しかし、それは「時間」という一本の軸でしか物事を見ていない状態です。
それは、早いことが正義になり、それ以外は切り捨てられる思考だからです。
その結果、思考の整理や内省といった、短期的な成果に見えにくい行為が後回しになります。
それはなぜでしょうか。
それは「成果は行動量で決まる」と無意識に信じてしまっているからです。
しかし、営業の世界でも本当に差がつくのは、
「どう動くか」よりも「どう考えているか」の部分です。
ですので、時間を短縮することよりも、
一人で思考できる空間を確保することが、実は重要なのです。
「一人の空間を買う」という発想
ここで、視点を少し変えてみましょう。
移動を考えるとき、多くの人は「一番早い方法」を選びます。
当然ながら、勤務時間内の移動であれば、「のぞみ」一択であることには変わりありません。
しかし、別の軸で見たらどうでしょうか。
それが、「一人の空間を買う」という軸です。
たとえば、新幹線。
最短到着だけを考えるなら選択肢は限られます。
しかし、あえて少し時間のかかる便を選ぶことで、誰にも話しかけられず、通知にも追われない時間が生まれます。
その時間で、
・商談の振り返りをする
・うまくいかなかった理由を整理する
・今後の方向性を言語化する
こうした行為は、どれも地味で、すぐに成果は見えません。
しかし、確実に「考える力」を育てます。
到着が遅くなっても、その分、思考の質は高まるのです。
成果が出ない本当の理由
努力しても成果が出ないとき、多くの人は「行動量が足りない」と考えます。
しかし、実際には逆の場合も多い。
つまり、考える余白がないまま動き続けているのです。
忙しさを理由に思考を止めてしまうと、同じやり方を繰り返すしかなくなります。
その結果、数字は変わらず、焦りだけが増える。
逆に言うと、一人で考える時間を確保できない限り、行動を増やしても根本的な改善にはなりえないのです。
一人になっても孤独にならないため
一人の空間を確保すると聞くと、孤立や逃避のように感じるかもしれません。
しかし、それは違います。
一人で考える時間は、「誰かと向き合うための準備時間」でもあります。
たとえ周囲に評価されなくても、すぐに結果が出なくても、自分の思考を積み重ねた人は、いずれ言葉と行動に一貫性が生まれます。
ですので、焦って人に合わせ続けるのではなく、まずは自分と向き合う空間を確保するのです。
静かな時間が、次の一歩をつくる
忙しさの中にいると、止まることが怖くなります。
しかし、止まらないことこそが、遠回りになる場合もある。
少し遅くなっても、少し効率が落ちても、一人で考える時間のために選択を変える。
その積み重ねが、やがて自分なりの戦略と自信につながります。
今、成果が出ていなくても、それは能力不足ではありません。
考える空間が足りないだけかもしれない。
まずは、一人の空間を確保する。
そこから、すべてが静かに動き始めます。





