
こんにちは。
毛利まさるです。
営業として日々仕事をしていると、どうしても心がすり減る瞬間があります。
上司からの何気ない一言が胸に刺さって、一日中引きずってしまう。売上も上がらない。
そんな経験を重ねるうちに、「自分は向いていないのではないか」
「このまま続けて意味があるのだろうか」と考えてしまうこともあるでしょう。
あなたは、そんな日々に疲れ切ってしまっていたのではないでしょうか?
傷ついた経験は、あなたの弱さではない
仕事で嫌な思いをすることは、誰にとってもつらいものです。
特に、上司からの「それだとダメだ」という一言は、アドバイスであるものの、人格まで否定されたように感じてしまうことがあります。
その結果、自信を失い、行動が鈍くなり、さらに成果が出なくなるという悪循環に陥っていたと思います。
それは、あなたの能力が低いからではありません。
それは、感情をもつ人間として自然な反応だからです。
「嫌な出来事」をどう捉えるかで未来は変わる
ここで一つ、視点を変えて考えてみてください。
なぜ、その出来事はあなたの心に強く残ったのでしょうか。
それは、あなたが「人が傷つく瞬間」を体感したからです。
つまり、嫌な思いをしたという事実そのものが、非常に大きな学びなのです。
ですので、「こんな経験は無駄だった」と切り捨ててしまうのは、あまりにももったいないのです。
学びとは、スキルだけを指す言葉ではない
多くの人は、学びという言葉を聞くと、営業トークや提案資料の作り方、クロージング技術のことを思い浮かべます。
しかし、本当の学びはそれだけではありません。
人は、成功しても学べます。
しかし、失敗しても、傷ついても、学べるのです。
むしろ、心が動いた経験のほうが、長く自分の中に残ります。
嫌な思いをしても、「なぜ自分はこんなに苦しかったのか」と立ち止まれる人は、確実に成長します。
逆に言うと、何も感じないふりをして流してしまう人は、同じことを何度も繰り返す存在になりえないのです。
あなたの行動が、誰かを救う未来につながる
ここで、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
あなたがその苦しさを理解できたということは、将来、同じ立場の人に同じ言葉を投げずに済むということです。
自分がされたことを、そのまま他人にしても組織は良くなりません。
しかし、「あの時の自分はつらかった」と思い出せる人は、自然と行動を変えられます。
その小さな配慮が、誰かの心を守るのです。
たとえ今は結果が出なくても、その経験は確実にあなたの中に積み上がっています。
今すぐ評価されなくても、意味がないわけではありません。
すべてに学びがあるという前提を持つ
最後に、今日から持ってほしい考え方があります。
それは、「起きた出来事には、必ず学びがある」という前提で仕事に向き合うことです。
うまくいっても学びがあり、うまくいかなくても学びがあります。
理不尽に感じる出来事であるものの、そこには必ず次につながるヒントが隠れています。
この前提を持てるようになると、仕事は少しずつ変わります。
感情に振り回されにくくなり、自分の成長軸で物事を整理できるようになります。
今はつらいかもしれません。
しかし、その経験を無駄にしない選択ができるのは、他でもないあなた自身です。
その一歩が、未来のあなたを確実に支えてくるのです。





