他業界でも使えるか?

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたが会社の中で
ある程度売上を上げられるようになった時
「自分がこの会社を支えている」
と思ったことはありませんか?

その結果、「自分がいなければこの部署は回らない」と、
つい自信過剰になってしまうこともあるかもしれません。

特に、自分の成果が周囲から評価され、
称賛の声を受け取る機会が増えると、
「自分の存在が会社の成長を支えている」
という感覚を持ちやすくなります。
しかし、これは大きな勘違いです。

それは、会社は一人の力で成り立っているわけではないからです。

もちろん、あなたのセールススキルや努力は間違いなく評価されるべきですし、
その結果、売上に貢献しているのも事実でしょう。

しかし、組織全体の成長や、顧客との取引、
日々の業務が円滑に進んでいるのは、あなた一人の力ではありません。

たとえ一時的にあなたがいなくなったとしても、
会社が完全に止まることはないのです。
それは、組織がチームプレイで動いており、
各メンバーが役割を果たしているからです。

ですので、「自分がいなければ回らない」と考えるのは危険です。
この考え方は、知らず知らずのうちに自己中心的な思考を生み、
結果として周囲との連携が取りづらくなり、
社内での信頼関係を損なうことにもつながります。

また、こうしたマインドセットでは、
他の人の意見を軽視してしまい、
チーム全体のパフォーマンスを引き下げることもあるのです。

このような時こそ、一度冷静になる必要があります。

では、そのためにはどうすれば良いのでしょうか?

それは
「自分のスキルは他業界でも通用するのか?」
という視点で自分を見つめ直すことです。

なぜなら、自分のスキルが社内で高く評価されていたとしても、
それが「業界特有の環境」でのみ通用する可能性があるからです。

もし、今の会社を辞めて、
まったく異なる業界で同じような成果を出せるかと考えたとき、
あなたは自信を持って「はい」と答えられるでしょうか?

例えば、あなたが製薬業界のセールス(MR)だとします。
この業界では、製品の特性や医療知識、
顧客との信頼関係を深めることが重要です。

そのため、これらに精通していれば、
「自分は優秀なMRだ」と感じることも多いでしょう。
しかし、もしこれをIT業界や不動産業界に置き換えたとき、
果たして同じように成果を出せるのでしょうか?

製品知識や顧客層、営業スタイルが異なる中で、
自分のスキルが本当に通用するかどうかを考えることは、
自己成長において非常に重要です。

また、自分のスキルが他業界でも活かせるかを確認するには、
「自分と同じ年代・立場の人たちがどのような仕事をしているのか?」
という視点を持つことも大切です。

特に、学生時代の友人や、同じ業界で働いている知り合いと
情報交換をすることは非常に有益です。

彼らがどのようなスキルを持ち、
どのような環境で成果を出しているのかを知ることで、
自分の強みと弱みを客観的に見直すことができます。

この情報交換を通じて、
自分が他業界で通用するスキルを持っているのか、
あるいは特定の業界に特化してしまっているのかを知ることができるのです。

自分のスキルが他業界でも通用するかを意識することは、
「自分の市場価値」を高めることにもつながります。

セールスマインドを持ちながら、
常に新しいスキルや知識を身につけ、
どの環境でも通用する営業パーソンを目指しましょう。

それが、将来的に安定したキャリアを築くための、
大きな武器となるのです。