
こんにちは。
毛利まさるです。
主観で物事を判断して失敗した経験はありませんか?
あなたは、会議や日常のコミュニケーションで「自分はこう思うから、きっと相手も同じだろう」と決めつけてしまった経験はありませんか?
結果として、相手の反応が思ったものと全く違い、「どうして伝わらないんだろう」と戸惑ったことがあるかもしれません。
これは多くの人が陥る落とし穴であり、主観に基づいた判断の危うさを示しています。
仕事術において最も大切なことの一つは「自分の見方は絶対ではない」という気づきです。
なぜなら、主観で物事を捉えると視野が狭まり、共感を得にくくなるからです。
「そうか、そういうとらえ方もあるのか」と受け入れる第一歩
人間は自分の経験や価値観をもとに物事を解釈します。
しかし、その枠組みの中だけで考えると、他者の視点を理解できず、関係性がぎくしゃくすることもあります。
大切なのは「そうか、そういうとらえ方もあるのか」と一度立ち止まって受け止める姿勢です。
この受け入れる姿勢があると、対話は円滑になり、相手の真意が見えてきます。
そして、自分の意見を押し付けるのではなく、相手の考えを尊重することで、職場における信頼関係が深まります。
実は、この小さな心の持ち方が大きな成果につながるのです。
「なぜ起こっているのか」を問う思考の切り替え
主観を乗り越えるために有効なのは「なぜそのようなことが起こっているんだろう」と自分に問いかけることです。
例えば、部下が期限を守らなかったときに「やる気がないからだ」と短絡的に決めつけるのは主観的な判断です。
しかし、背景には業務過多や情報不足、あるいは健康面の問題があるかもしれません。
このように「なぜ」を繰り返すことで、表面的な印象に左右されず、客観的な事実に近づくことができます。
仕事術とは単なる効率化のテクニックではなく、このような思考習慣を持つことでもあるのです。
主観を外すトレーニングとしての会話術
主観的な判断を避けるには、日常会話の中で意識的に訓練することが効果的です。
相手の意見に対してすぐ反論するのではなく、「なるほど、そういう考え方もあるんですね」と一度受け止めてから質問を返すのです。
この「ワンクッション」を置くことで、自分の思考の枠を広げることができます。
また、会話の中で相手の表情やしぐさにも注目すると、言葉以外の情報からも理解が深まり、
主観だけに頼らないコミュニケーションが可能になります。
これは営業やマネジメントだけでなく、チームの円滑な運営においても欠かせない仕事術です。
主観を超えることが成果につながる
主観を抑え、客観的に考えることは、単に人間関係を良くするだけではありません。
ビジネスにおいては、冷静な判断力がチャンスをつかむ力になります。
データを分析するとき、マーケティング戦略を立てるとき、またはチームを率いるときも、主観だけで突き進むと偏った決断につながります。
反対に「なぜ起こっているのか」と一歩引いて考えられる人は、状況を俯瞰し、より的確な行動が取れるのです。
これは長期的に見ても信頼される人材となるための必須の仕事術だといえる





