
こんにちは。
毛利まさるです。
弱い紐帯とは何か
あなたは弱い紐帯の強みという言葉を聞いたことがありますか?
これは社会学者マーク・グラノヴェッターが提唱した有名な理論です。
簡単にいうと、強い結びつき(家族や親友など)よりも、
弱い結びつき(知人や取引先の担当者など)の方が新しい情報やチャンスを運んでくれるという考えです。
強い関係の中では同じ情報が循環しますが、弱い関係からは自分の知らない情報がもたらされるのです。
この考え方は、社外営業にそのまま応用できます。
社内の人との関係は安心感がある一方で、情報や発想は限られがちです。
反対に、社外のつながりからはまったく新しい知見やアイディアが得られます。
仕事が停滞したときこそ外に出る
もしあなたが今、「仕事が行き詰まっている」「やる気はあるのに成果が出ない」と感じているなら、
社外のつながりを意識的に広げてみることをおすすめします。
社外のセミナーや勉強会に顔を出す、オンラインコミュニティに参加する、同業他社の人と話をする。
そういった些細な接点が、停滞していた自分の考えを大きく変えるきっかけになります。
私自身、社内で答えが見つからない時に社外の人と会話することで
「あ、そんな考え方があったのか!」と突破口を得られたことが何度もあります。
逆に言えば、社内だけで考えていると、どうしても思考が同じパターンに閉じこもってしまうのです。
社外営業で得られるもの
社外との接点は単に新しい情報を得るだけではありません。
それは「自分の立ち位置を確認する機会」にもなります。
社内では評価されなくても、社外の人から「その考え面白いですね」と言われると、自分の強みを再発見できます。
これはあなたの自信を回復させ、次の行動に移る原動力となります。
また、社外の人との会話では「社内では常識」と思っていたことが、
実は他社では驚かれるほど進んでいる場合もあれば、その逆もあります。
つまり、社外営業は単なる人脈作りではなく、あなたの常識を問い直し、視野を広げる訓練になるのです。
弱い紐帯をどう活かすか
では、弱い紐帯を実際の仕事にどう活かすか。
大切なのは「情報をもらうこと」だけを目的にしないことです。
あなたが相手に役立つ情報や考えをシェアすることで、関係はより豊かになります。
弱い紐帯はお互いにとって負担の少ない関係だからこそ、気軽に交換できる情報が価値を生むのです。
また、弱い紐帯を強い紐帯にする必要はありません。
むしろ、知人程度の関係だからこそ得られる「新鮮な視点」に価値があります。
その距離感を意識することが、社外営業における賢い使い方です。
社内営業も大切ですけど、社外営業で弱い紐帯を意識的に育てることが、あなたのキャリアに大きな影響を与えます。停滞を感じたときこそ外に出て、弱い結びつきを増やしてください。その一つ一つが、未来の大きな成果に結びついていくのです。





