誰のアドバイスを聞くべきか——富士山と公園の山の違いに学ぶ

こんにちは。
毛利まさるです。

富士山と公園の山——アドバイスを受けるときの仕事術

あなたは富士山を登ろうと思ったときに、誰からアドバイスをもらいますか?

未経験の人と、富士山登頂の経験者。

どちらのアドバイスに価値があるかと聞かれれば、多くの人が経験者と答えるでしょう。

ところが日常生活や仕事の場面では、私たちは意外と「経験のない人」からのアドバイスを真に受けてしまうことがあります。

これが判断を誤らせる大きな要因なのです。

公園の山と富士山の違い

たとえば、公園の小さな山を毎日登っている人がいたとします。

その人は「登山の経験がある」と言えるでしょうか。確かに努力や習慣は立派です。
しかし、その人から富士山登頂のアドバイスを受けたいと思うでしょうか。

ほとんどの人が「NO」と答えるはずです。

富士山と公園の小山は、同じ「山」であるものの、必要な準備、体力、技術はまったく違います。
つまり、似ているように見えても、本質的に異なるものなのです。

仕事術におけるアドバイスの重み

仕事術においても同じです。あなたが目指すゴールに到達していない人からのアドバイスは、公園の小山を登っている人の言葉と同じです。

努力は尊敬できるとしても、目指す場所が違えば、そのアドバイスは参考程度にしかなりません。

だからこそ、「餅は餅屋」という言葉が活きてきます。
何かを学ぶときは、その道で結果を出している人から学ぶ。これが最短ルートです。

アドバイスを見極める視点

では、実際にアドバイスを受ける場面で何を意識すればよいのでしょうか。

  1. 実績を確認する その人があなたの目指す「富士山」に登った経験を持っているかどうかを見る。
  2. 環境や条件を照らし合わせる その人が登ったときの環境と、あなたの現状がどれくらい似ているかを考える。
  3. 一部分の知見を取り入れる 公園の山を登る経験者からでも、基礎体力の作り方や日々の習慣など一部は参考になる。

つまり、アドバイスを丸ごと鵜呑みにするのではなく、取捨選択する力が求められるのです。

餅は餅屋に学ぶ

「餅は餅屋」とは、その道の専門家に任せるのが一番という意味のことわざです。

これは仕事だけでなく、人生のあらゆる分野で通じます。

例えば、英語を学びたいなら英語を実際に使いこなしている人から学ぶ。
経営を学びたいなら実際に会社を経営している人の話を聞く。
こうしたシンプルな原則を守ることで、無駄な遠回りを減らすことができます。

富士山と公園の山は、同じ「山」という言葉で表されながらも、本質的に異なるものです。

同じように、アドバイスをしてくれる人がいたとしても、
その人の経験や実績があなたの目指すゴールと一致しているかどうかを見極める必要があるのです。