
こんにちは。
毛利まさるです。
どうせ誰も見ていない。そんな風に感じる夜に。
毎日、一生懸命に仕事をしている。
朝から晩まで、何かに追われながらも手を抜かず、丁寧にこなしている。
周りがサボっているように見えても、自分だけはきちんとやっている。
なのに、誰も気づいてくれない。評価もされない。
そんなとき、「もうやめようかな」と、心のどこかで思ってしまうこと、ありませんか?
それは決してあなたの甘えではありません。
むしろ、真面目に、真剣に働いているからこそ湧き上がってくる感情です。
しかし、声を大にして伝えたいのです。
あなたの努力は、誰かが必ず観ています。
見ているのは、上司じゃないかもしれない
「うちの上司は評価が偏っていて、公平じゃない」
そんな声を耳にすることがあります。たしかにその通りかもしれません。
上司が常にすべての部下を公平に観ているとは限りませんし、人間である以上、相性の良し悪しもある。
しかし、見ているのは上司だけではないのです。
あなたの周囲には、同僚や後輩、他部署の人、そして取引先など、
気づかぬうちに、あなたの働きぶりに目を留めている人がいます。
あの時、誰よりも先に率先して動いたこと。
誰もやりたがらなかった細かい作業を黙ってやりきったこと。
誰にも伝わっていないと思っていても、意外と見ている人は見ているものです。
最も大切なのは、“あなた自身が見ている”ということ
仮に、周囲の誰からも評価されなかったとします。
それでも、あなた自身があなたの行動を見ているという事実は変わりません。
自分の中の小さな「観客」として、あなたの心の奥には“もう一人のあなた”が存在しています。
その“あなた”が、「よく頑張ったね」と言えるかどうか。
これこそが本質です。
たとえば、困難な仕事を前にして、逃げようと思ったけど、踏みとどまった。
苦手な人に対しても誠実に接した。
そんな“誰にも評価されない”ような行動こそ、あなたの信頼貯金になっていくのです。
仕事術としての“誰かが見ている”という感覚
この「誰かが見ている」という感覚は、実は立派な仕事術の一つです。
つまり、「見えない観客」の存在を意識しながら仕事をすることが、
あなたを“継続する人”にし、“誠実な人”にし、“信頼される人”にするのです。
目に見える評価は後からついてくる。
むしろ、遅れてやってくるものほど、信頼や信用の基盤がしっかりしている分、大きなリターンとなって返ってくる。
あなたの誠実さが、いつか物語になる
ある日突然、社内の別部署の人から声をかけられることがあります。
「実はずっと、あなたのやり方、参考にしてたんです」
こんなふうに言われる瞬間が、必ずやってきます。
あなたの誠実さは、“静かな物語”として積み上がり、
いつしかあなたの「ブランド」となって輝き出すのです。





