こんにちは。
毛利まさるです。
社内で当たり前のように使っている言葉が
実は社外では通じにくいことがよくあります。
特にその代表例がカタカナ用語です。
例えば、「アジェンダ」「アグリー」
「レコメンド」「バジェット」「コンセンサス」
などの言葉が社内の会話では日常的に飛び交っているかもしれません。
しかし、それを当然のものと思い込み
社外の人と話すときにも同じように使ってしまうと
伝わりにくくなり、時には誤解を招くことさえあります。
ビジネスにおいて最も重要なのは
「伝えること」ではなく「伝わること」です。
もし、自分が発した言葉が相手に理解されていないと感じたなら
それは相手の知識不足ではなく
自分の伝え方に問題がある可能性を考えるべきです。
「こんな言葉も知らないのか…」と思ってしまうとしたら
それは思い上がりにほかなりません。
むしろ、相手にとってわかりやすい言葉を
選ぶ努力をすることこそが
円滑なコミュニケーションを実現するために必要なのです。
例えば、会議の進行を明確にするために
「アジェンダを共有します」と言う場合
「会議の議題を共有します」と言い換えるだけで
よりわかりやすくなります。
同様に、「アグリーする」ではなく「賛成する」
「レコメンドする」ではなく「おすすめする」
「バジェットの範囲内で」ではなく「予算の範囲内で」など
簡単な日本語に置き換えるだけで、より多くの人に伝わる表現になります。
また、カタカナ用語の多用は
相手に「この人は専門用語ばかり使う」と思われ
距離を感じさせてしまうことがあります。
特に、顧客や取引先との会話においては
専門的な言葉よりも、シンプルで具体的な言葉の方が
信頼を得やすいのです。
わかりにくいカタカナ用語を多用することで
相手に「何を言いたいのかわからない」
「この人とは話がかみ合わない」と思われてしまうと
本来伝えたいメッセージが届かないばかりか
ビジネスチャンスを失うことにもつながります。
カタカナ用語を適切に使うことは決して悪いことではありません。
しかし、その使用が過剰になり
伝わりにくさを生んでしまうならば
見直す必要があります。
相手が理解しやすい言葉を選ぶことが
結果的に円滑なコミュニケーションにつながり
仕事の成果にもつながるのです。
最後に、カタカナ用語を使いすぎていないかを見直すためには
自分の発言を客観的に振り返ることが大切です。
例えば、会議の録音を聞き直したり
メールの文章をチェックしたりすることで
自分がどの程度カタカナ用語を使っているのかを確認できます。
そして、相手が本当に理解しやすい表現に
なっているかを意識することで
より伝わるコミュニケーションができるようになるでしょう。
相手に伝わる言葉を選ぶことが
仕事の成果を大きく左右することを忘れずに
日々のコミュニケーションを見直してみてはいかがでしょうか。