人に喜んでもらうことの喜びが育むセールスマインド

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたはセールスの現場で「ただ数字を追っているだけでは虚しさを感じる」と思ったことはありませんか?

契約を取ること自体は確かに成果ですけど、心の奥底に「自分の仕事は誰かの役に立っているのだろうか」と問いかける瞬間があるはずです。実は、この感覚こそがセールスにおいて最も大切な出発点です。

単なる成果主義に終始するのではなく、人に喜んでもらうことを中心に置いたとき、セールスマインドは本当の力を発揮します。

セールスの本質は「交換」ではなく「貢献」

セールスという言葉を聞くと、多くの人は「売ること」「数字を作ること」をイメージします。

しかし、その本質は単なる交換取引ではありません。
顧客にとって価値あるものを提供し、その結果として報酬を得るという「貢献」の積み重ねです。
ここで重要なのは、商品やサービスそのものではなく、「それを通じてお客様がどう喜ぶか」という未来を描けるかどうかです。

顧客が笑顔になる姿を想像できれば、売る行為は「押しつけ」ではなく「届ける」行為に変わります。こ
の発想が持てるかどうかで、あなたのセールスマインドは磨かれていきます。

人を喜ばせることが自己成長につながる

人に喜んでもらえると、不思議なことに自分自身も満たされます。

心理学では「(ハイパーズハイHelper’s High)」と呼ばれる現象があり、
人を助けたり喜ばせたりすることで脳内にドーパミンが分泌され、幸福感が高まることが知られています。

つまり、相手に喜んでもらうことは相手だけでなく、自分自身のモチベーションや成長にも直結しているのです。
これを日常的に実感できるようになれば、営業活動は「苦しい行為」から「自分を高める機会」へと変わります。

セールスマインドを阻害する「成果至上主義」

とはいえ、現実の現場では「数字が全て」というプレッシャーにさらされることも多いでしょう。

その中で成果至上主義に偏りすぎると、どうしても短期的な契約や目先の利益に走りがちになります。
結果として顧客の信頼を失い、リピートや長期的な関係構築が難しくなります。

セールスの世界で本当に大切なのは、顧客から「あなたにお願いしたい」と言ってもらえる信頼関係を築くことです。
そのためには「数字」ではなく「喜び」に焦点をあてる姿勢が欠かせません。

感謝を循環させる仕組みを持つ

では、どうすれば「人に喜んでもらうこと」を日常的に意識できるのでしょうか。

おすすめは、日々の行動の中に「感謝を循環させる仕組み」を取り入れることです。
例えば、契約を結んだ後に「この商品で生活がどう変わりそうですか?」と尋ね、顧客の喜びを直接聞いてみる。
あるいは、日報や振り返りの際に「今日誰を喜ばせたか」を記録する。
こうした小さな積み重ねが、自分の行動の中心に「喜ばせること」を据える訓練になります。