
こんにちは。
毛利まさるです。
○○の法則、△△メソッド、すぐに成果が出る営業テクニック。
ビジネス書やSNSを見ていると、魅力的なアドバイスがあふれています。
実際に読んだ瞬間は「なるほど」と感じるし、やる気も湧く。
しかし、数日後には元のやり方に戻っている。
そんな経験があるなら、あなたは「良いアドバイスを受けているのに成果が変わらない状態」だったのではないでしょうか?
頑張っているはずなのに数字は伸びず、「自分にはセンスがないのかもしれない」と感じてしまったと思います。
しかし、ここで一つ冷静に考えてほしいのです。それは本当に能力の問題なのでしょうか。
有能な人のアドバイスが機能しない正体
それは、アドバイスそのものが間違っているからではありません。
それは「アドバイスには必ず、その人の立場というフィルターがかかっているからです。」
有能な人が語るノウハウは、その人が
・どんな裁量を持ち
・どんな環境にいて
・どんな失敗と成功を積み重ねてきたか
この前提条件の上に成り立っています。
その前提が噛み合っていない状態で同じ行動だけを真似しても、再現性は低くなります。
たとえば、豊富な顧客基盤や裁量を持つ人の「攻めの一手」は、現場で制約を受けている立場では打てないことも多い。真面目に実行しようとしても、空回りしてしまうのです。
知識が増えても成果が出ない理由
ここで厄介なのは、アドバイスを学ぶほど「自分は成長している感覚」だけは得られる点です。
学んでいる、理解している、知っている。しかし結果が変わらない。
行動しても報われないため、自己否定に向かいやすくなります。
「これだけ勉強してもダメなら、自分は向いていないのではないか」と。
しかし逆に言うと、成果が出ていない=あなたが劣っている、になりえないのです。
有能なアドバイスを活かすための視点
では、どうすればよいのでしょうか。
答えはシンプルです。
「このアドバイスは、どんな立場の人なら活かしきれるのか?」を考えながら受け取ること。
同じ言葉でも、
・新人向けなのか
・裁量を持つ中堅向けなのか
・意思決定者向けなのか
この視点を加えるだけで、アドバイスの使い道は変わります。
ですので大切なのは、アドバイスを「そのまま実行すること」ではありません。
自分の立場に合わせて分解し、使える形に翻訳することなのです。
行動が止まってしまう本当の理由
行動できないのは、意志が弱いからではありません。
実行しても成果につながるイメージが描けないため、無意識にブレーキがかかっているのです。
努力しても報われない経験を重ねると、人は慎重になります。
「またダメだったらどうしよう」と思うのは、ごく自然な反応です。
しかし、立場を無視したアドバイスをそのまま実行しても成果が出ないのは当然です。
その構造に気づければ、無駄な自己否定からは抜け出せます。
有能な人の言葉は、確かに価値があります。
しかし、それをどう使うかは別の話です。
あなたが今いる場所、持っている権限、背負っている制約。
そこに合う形に落とし込めたとき、初めてアドバイスは武器になります。
「自分に合う形に翻訳する力」を身につけることこそ、次の一歩なのです。





