
こんにちは。
毛利まさるです。
仕事をしていると、思わず文句を言いたくなる瞬間があります。
上司の判断、会社の方針、与えられる業務量、現場の理不尽。
あなたも一度や二度ではなく経験してきたはずです。
しかし、どれだけ文句を言っても、現実が変わらなかった経験もお持ちではないでしょうか?
その結果、「言ってもムダだ」と諦めに近い感情だけが残り、前に進むエネルギーが削がれてしまう。
そして不思議なことに、文句を言えば言うほど自分の立場が弱くなっていく。
それは決して偶然ではありません。
文句は“気持ちの消費”でしかない理由
文句は、感情のガス抜きにはなります。
しかし、残念ながら未来を変える力にはなりません。
なぜなら文句という行動は、問題の原因を自分の外側に置く行為だからです。
おわかりでしょうか?
原因を外に置いた瞬間、あなたは改善の主体ではなく、“嘆くだけの傍観者”に変わってしまうのです。
文句を言ったとしても、それはあなたの抱える責任から逃がれるための一時的な反応に過ぎず、
逆に言うと、その場は楽になっても、状況を好転させることにはならないのです。
自分で変えられることと変えられないことの切り分け方
文句をやめる最初のステップは、
“自分で変えられること”と“組織として動かなければ変わらないこと”を分けることです。
これは単なる整理ではありません。
自分が取り組むべき領域と、組織に働きかけるべき領域を明確にし、問題を構造的に捉えるプロセスなのです。
あなたはこれまで、「だからダメなんです」という言葉で会話を終わらせてしまったことはありませんか?
その一言は便利です。
相手を黙らせる力がありますし、その場の“結論らしきもの”を作り出す効果があるからです。
しかし、その結果どうなったと思いますか?
その言葉自体が「思考停止の象徴」「成長を止める言葉」として周囲に認識されてしまうのです。
つまり、自分の発言によって、自分自身の評価を下げてしまうのです。
組織として動くべきことは“提案”に変換する
会社として対応が必要なことを見つけたとき、文句にしてしまうとただの不満で終わります。
しかし、それを“提案”に変換できれば、あなたは組織にとって価値ある存在になります。
提案という形にすると、相手はあなたを「文句ばかり言う人」ではなく、「改善の視点を持つ人」として評価します。
これは決して大げさではありません。
会社は、問題を語る人より、問題を“言語化し、改善策に変える人”を求めています。
その姿勢が、結果的にあなた自身のキャリアも守ることになるのです。
文句を手放した先にある“成果の再現性”
文句の多さと、成果の低さには相関関係があります。
それは“文句が多いほど主体性が奪われていく”からです。
主体性が奪われれば、自分で行動を設計できず、結果を再現できなくなります。
逆に言うと、文句を手放した瞬間から、あなたの行動は“選択”に変わり、行動の質が上がり、成果の再現性が高まるのです。
これはメンタル論ではありません。
思考の構造、そして行動の構造が変わることで起きる“自然な結果”です。
文句をやめることは“損しない生き方”につながる
文句ばかり言っていると、周囲から距離を置かれ、自分の評価が下がり、改善の機会も失われていきます。
しかし、自分で変えられることに集中し、組織に求めるべきことは提案に変換し
、「だからダメなんです」という言葉を封印できたとき、あなたの働き方は劇的に変わります。
文句は言うだけ損をする。
それは単なる道徳の話ではなく、あなたのキャリアを守るための、最も合理的な思考法なのです。





