こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは「何のために仕事をしていますか？」と問われたとき、どう答えるでしょうか？
会社のミッションをそのまま口にするかもしれません。
あるいは「自分のため」「家族のため」といった答えもあるでしょう。
もちろん、それらは間違いではありません
しかし、仕事を長く続け、周囲からの信頼を得たいと思うならば、もう一つ大切にしたい視点があります。
それが「他人のために」という精神です。
仕事術の中でも、この視点は社内外で味方を築く最もシンプルで、かつ効果的な方法です。
自己中心的な思考では限界がありますけど、他人のためを意識すれば、その積み重ねがやがて自分の力となって返ってきます。
他人のためを考えるとはどういうことか
「他人のため」とは単に相手に尽くすことではありません。
大切なのは、相手の立場に立って考えることです。
たとえば、社内で誰かに資料を依頼されたとき、自分のやり方でただ作成するのではなく、
相手がどの場面で使うのか、どのような伝え方が求められているのかを想像して行動する。
これが「他人のため」の実践です。
また、営業の場面でも同じです。セールスマインドを持つ人にとって、数字を上げることはもちろん重要ですけど、
それ以上にお客さんのためになる提案をすることが信頼につながります。
相手にとってメリットのない提案は、一時的に成果が出ても長続きしません。
他人のための精神を忘れないことが、長期的な関係を築く鍵なのです。
他人のためが味方を築く理由
では、なぜ「他人のため」が味方を築くのでしょうか。
理由はシンプルで、人は自分を大切にしてくれる人を自然と大切にしたくなるからです。
心理学的には「返報性の法則」と呼ばれる現象ですが、実生活ではもっと直感的に働きます。
あなたが何か困っているとき、日頃から自分のことを気にかけてくれる同僚であれば、お願いしやすいでしょうし、相手も喜んで協力してくれるはずです。
逆に、自分本位な振る舞いばかりしている人は、いざというときに誰も手を差し伸べてくれません。
つまり、日常の小さな「他人のため」が、将来の大きな味方をつくるのです。
実践の第一歩
では、どうすれば「他人のため」の精神を日常で取り入れられるでしょうか。
難しく考える必要はありません。まずは感謝を言葉にすることです。
「ありがとうございます」と一言添えるだけで、相手は自分の存在が認められていると感じます。
これも立派な「他人のため」の行為です。
次に、相手の立場で考える癖をつけること。
上司に報告をするとき、ただ事実を伝えるだけではなく、「この報告で上司がどう動きやすくなるか」を意識してみる。
同僚に協力を頼むとき、「この依頼は相手にどのくらい負担になるのか」を考える。
これだけで印象は大きく変わります。
