
こんにちは。
毛利まさるです。
もどかしさはなぜ生まれるのか
あなたは仕事をしている仲間を見て、「なんでもっと早くやらないんだろう」
「なぜそんな手間をかけているんだろう」ともどかしさを感じたことはありませんか?
そのとき、つい相手を批判したくなるかもしれません。
であるものの、その感情の裏には実は大きなヒントが隠れているのです。
もどかしさを感じるのは、あなたにとってその作業が「自然にできること」「効率よくできること」である可能性が高いからです。
つまり、相手に対して「なぜそんなこともできないんだ」と感じるとき、実はそれがあなたの強みの現れかもしれないのです。
人は自分にとって当たり前にできることほど価値を感じにくいものですけど、
それこそが他人にとっては難しい領域であり、あなたの差別化ポイントになるのです。
強みの芽は「無意識の当たり前」から
強みを探そうとすると、多くの人は「資格」や「成果」といったわかりやすい形を思い浮かべます。
もちろんそれも立派な強みです。
ですけど、もっとシンプルに「自分が無意識にやってしまっていること」
「他人が苦手にしているのに自分は苦にせずできること」に目を向けると、新しい発見があります。
たとえば、会議で議論が混乱しているときに自然と要点を整理できる人。
資料作成において細かい表現やデザインを違和感なく整えられる人。
あるいは、人間関係において相手の気持ちをくみ取って場を和ませられる人。
こうした「自分では当たり前」だと思っていることが、周りにとっては「ありがたい」と感じられているのです。
自信のなさを強みに変える
多くの場合、もどかしさを感じるポイントは「自分の中で基準が高い領域」です。
ところが、その基準の高さが逆に自分を縛り、自信を持てなくしていることもあります。
「このくらいできて当たり前だ」「もっと上の人はいるし、自分なんてまだまだだ」と思ってしまうからです。
しかし、他人と比較してもどかしさを感じるということは、少なくともその部分であなたは優れているのです。
その視点を持つだけで、自分を卑下する気持ちが「強みを育てる感覚」へと変わっていきます。
強みを活かす自己啓発
自己啓発というと、「新しいスキルを身につけること」と捉えがちです。
であるものの、本当に大切なのは「すでに持っている強みをどう活かすか」を考えることです。
人を見て感じたもどかしさがヒントとなり、自分の得意分野に気づけたら、それをさらに磨き上げる行動をしてみましょう。
プレゼンが得意なら人前で話す機会を増やす。
整理整頓が得意ならプロジェクト管理を担う。
小さな積み重ねが「自分ならではの強み」へと形作られていきます。
もどかしさは、単なるストレスではなく、自分の強みを教えてくれるサインです。
相手にイライラする前に「なぜ自分はこう感じるのか?」と問い直してみてください。
その答えが、自分にしかない武器を見つけるきっかけになります。
他人を通して自分を知る、この視点こそが自己啓発の第一歩になるのです。





