
こんにちは。
毛利まさるです。
捨てる勇気──仕事術の次なるステージへ
あなたが日々努力を重ね、仕事が回り始めると、周囲の人から頼られる場面が自然と増えていきます。
これは嬉しいことです。なぜならば、あなたが「頼りになる存在」と認められている証拠だからです。
ある意味で便利屋のように、困ったときに声がかかる人材になっているのです。
しかし、この状況にはもう一つの側面があります。
それは、次から次へと仕事が舞い込み、処理が追いつかなくなるという現実です。
つまり、あなたの次の試練は「抱えすぎないこと」にあるのです。
頼られることは良い流れである
まず前提として、仕事が集まること自体は悪いことではありません。
信頼されていなければ、そもそも人はあなたに依頼をしないからです。
これはキャリアを築く上で非常に大切なポイントです。
ただし、ここで忘れてはいけないのは「人は無限ではない」という事実です。
時間も体力も、処理できるキャパシティにも限界があります。
今までのペースで何とか回せていたとしても、ある瞬間を境に一気にバランスが崩れ、全てが滞ってしまうリスクが出てくるのです。
生産性の限界と「捨てる勇気」
もちろん、効率化や生産性を上げる工夫は必要です。
ツールを使いこなしたり、優先順位を整理したり、ムダを省いたりすることは社会人の基本です。
であるものの、それだけでは解決できないほど仕事が押し寄せるときが必ず訪れます。
そのとき必要なのが「捨てる勇気」です。
ここでいう「捨てる」とは単純に仕事を放り出すことではありません。
優先順位をつけ、自分が対応すべき仕事と、他に任せたり、場合によっては断ったりする仕事を選別する勇気のことです。
「優先順位」と「相談」がカギになる
では具体的にどうすればいいのか。ポイントは2つあります。
- 依頼してきた相手に優先順位や期日を確認すること
「これは急ぎですか?」「いつまでに必要ですか?」と聞くだけで、タスクの緊急度と重要度を見極められます。
多くの仕事は「今すぐでなくてもよい」ものだったりします。 - 上司と相談し、判断を委ねること
どの仕事を引き受けるべきか、どれを後回しにするべきかを自分だけで判断しようとすると、責任が重くなりすぎます。
そこで上司に「これとこれが同時に来ています。どちらを優先すべきでしょうか?」と相談するのです。
こうすることで、自分が抱え込みすぎるリスクを回避できると同時に、正しい方向性を持って行動できるようになります。
「捨てる勇気」は信頼を失わない
「捨てる」と聞くと、周りからの信頼を損なうのではないかと不安になるかもしれません。
であるものの、むしろ逆です。すべてを抱え込み、中途半端な成果を出す方が信頼を失う原因になります。
あなたが仕事で次のステージに進むとき、必ず直面するのが「抱えすぎ」という問題です。
効率化や努力で対応できる範囲には限界があります。
だからこそ、「捨てる勇気」を持ち、優先順位を見極め、上司や仲間と相談しながら進めていくことが重要なのです。





