外食の再現からセールスを学ぶ

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたはレストランで食事をしたとき
どれだけ満足するでしょうか?

レストランで食べる料理は、
単に食材を組み合わせただけのものではありません。

そこにはシェフの技術、店の雰囲気、
サービス、さらにはブランドとしての価値が加わり、
一皿の料理の価格が決まっています。

では、もしその料理を自宅で再現するとしたら、
いくらでできるのでしょうか?

この問いを考えることは、
ビジネスやセールスの本質を理解することにもつながります。

たとえば、レストランで3,000円のパスタを食べたとします。
その材料費を計算すると、
パスタ、オリーブオイル、
トマトソース、チーズ、ハーブなど、
スーパーで買えば数百円で済むかもしれません。

しかし、だからといって
「店で食べるのは損だ」とはならないのです。
なぜなら、そこには「価値」が生まれているからです。

レストランでは、
厳選された食材が最適な調理法で仕上げられ、
プロのシェフが提供します。

さらに、美しく盛り付けられた料理が、
洗練された空間で提供されることで、
ただの食事ではなく「特別な体験」として価値が高まるのです。
その付加価値こそが、価格を決定づける要素となります。

これはセールスの世界にも通じます。

商品やサービスの本質的なコストと、
顧客が感じる価値には大きな差があることが多いのです。

たとえば、高級スーツを考えてみてください。
生地のコストだけでなく、
デザイン、仕立て、ブランドの信頼性、
アフターサービスといった要素が加わることで、
高額でも買う人がいるのです。

ビジネスの世界では、
単に「安く提供する」ことが価値なのではなく、
「どれだけの付加価値を提供できるか」が重要になります。

それは、特別な体験、安心感、利便性、
専門的なサポートといった形で表れます。

価格だけに目を向けるのではなく、
その価格が生み出す価値を理解することが、
セールスにおいても成功の鍵となるのです。

もしあなたが何かを売る立場にあるならば、
「この商品は本当に価値を提供できているか?」
を問い続けてみてください。

単に安さを追求するのではなく、
顧客にとっての付加価値をどう創出できるか。
それを考えることで、より魅力的なセールスができるはずです。

外食を再現するという行為は、
ただ料理を作ることではありません。

それは「なぜその価格がついているのか?」を考え、
価値の本質を見極めるトレーニングにもなるのです。