常に大義を意識することで仕事に意味を与える自己啓発の本質

こんにちは。
毛利まさるです。

大義を見失ったときの虚無感

あなたは「自分はなんのために仕事をしているんだろう?」と自暴自棄になったことはありませんか。

給料のため、家族のため、生活のため。理由を挙げればいくつも出てくるはずです。
であるものの、これらの理由が揺らいでしまったとき、人は心の拠り所を失い、無気力に陥ることがあります。

大義を失ったときの空虚さは、ただの疲れやストレスとは違い、深い無意味感として心を蝕むのです。

この「大義」とは決して大げさなものではなく、あなた自身が納得できる意味づけです。
小さなことであっても「私は〇〇のために今の業務に従事している」と言えるかどうか。
その有無が、困難に直面したときに踏ん張れるかどうかを分けるのです。

歴史が示す大義の力

戊辰戦争の際、新政府軍が掲げた「錦の御旗」は象徴的な役割を果たしました。
これを目にした旧幕府軍は、新政府軍が「天皇の正式な軍」であることを認めざるを得なくなり、
自らを「朝敵」と位置づけざるを得ない状況に追い込まれました。
大義を失った瞬間、旧幕府軍は精神的に大きく揺さぶられ、戦意を喪失していったのです。

この歴史的事実は、私たちの日常にも通じます。
つまり、大義は単なる理屈以上に、人を動かす精神的支柱なのです。
会社での業務に意味を見いだせないときでも、「自分の大義」を掲げることで心が立ち直る。
歴史が示す通り、大義の有無は行動と成果を左右する決定的な要素なのです。

大義を見つけるための問いかけ

では、あなたにとっての大義は何でしょうか。

ここで大切なのは、社会的に立派な理由である必要はないということです。
誰かに自慢できるかどうかではなく、自分自身が心から納得できるかどうかがポイントです。

たとえば「子どもに誇れる親でありたい」「自分の能力を証明したい」「顧客に笑顔を届けたい」など、理由は人それぞれです。
小さなことでも大義として掲げれば、心に火を灯すことができます。

私自身、過去に業務が単調で「何の意味があるんだろう」と感じたことがありました。

であるものの、そのとき「自分はこの仕事を通じてチーム全体を支えている」という意識を持つようにしたのです。
そう考えた瞬間、ただの作業が「チームの未来をつくる大切な一手」へと変わり、行動に意味が生まれました。

大義を持つ人は折れにくい

Daniel Pink 著『Drive: The Surprising Truth About What Motivates Us』
こちらの本では、社会的報酬だけでなく、
「Autonomy(自律性)」「Mastery(熟達)」「Purpose(目的)」の三要素が人のモチベーションを高めると説いています。

特に「Purpose」が動機づけにおいて重要であるという点において、
「自分の行動が大きな目的につながっていると感じる」ことがモチベーションに直結すると紹介されています。

逆に大義を失ったとき、人は小さな失敗や批判で簡単に心を折られてしまいます。

だからこそ、自分なりの大義を意識し続けることは、メンタルの安定に直結するのです。

「なんのために働いているのか」と自問したとき、その答えが曖昧であればあるほど、仕事は苦痛になります。
であるものの、あなたが「私は〇〇のために働いている」と胸を張れる大義を持てば、困難な状況も受け止める強さを得られます。

戊辰戦争の例が示すように、大義を失えば戦意は消え去る。
逆に大義を持つことで、日々の業務に意義が生まれ、あなた自身の成長にもつながるのです。