高層ビルからの光景で学べる心理

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは高層ビルの展望台から
街を見下ろしたことがありますか?

そこからの景色はまるでジオラマのようで
人や車の動きがミニチュアのように見えます。

しかし、もしあなたが5階建てのビルの端に立って
下を見下ろしたらどうでしょうか?

途端に足がすくみ、高さの恐怖を実感するはずです。

この現象は心理学的にも説明できます。

人は自分と対象の距離が遠すぎると
現実味を感じにくくなるのです。

高層ビルの展望台からの景色は
あまりにも遠すぎるため
落ちることへの恐怖を感じにくい。

一方で、5階程度の高さだと、
具体的に「もし落ちたら」とイメージしやすくなるため
恐怖を感じるのです。

この心理は、仕事や人生における
「目標設定」にも当てはまります。

例えば、「会社を大きく成長させる」
「業界No.1の営業マンになる」といった
壮大な目標を立てることは素晴らしいことです。

しかし、目標があまりにも遠いと、人は現実感を持てず
何をすればいいのか分からなくなってしまいます。

まるで、高層ビルの展望台から下を見ているような感覚です。

一方で、目標に向かって
一歩ずつ近づいていくとどうなるでしょうか?

5階の高さからの景色のように
具体的な行動が見えてきます。

つまり、最初から細かい計画を立てるのではなく
大きな方向性だけを決め、実際に動きながら
詳細を詰めていくことが重要なのです。

これは旅行に例えると分かりやすいでしょう。

ガイドブックで観光地を見ても
その規模や道のりはなかなか想像できません。

しかし、実際に歩き始めると、どこに急な坂があり
どのあたりで休憩すればよいのかが分かってきます。

仕事でも同じことが言えます。

例えば、大きな目標を掲げてその成功を目指すなら
最初からすべての工程を完璧に決めようとするのではなく
まずは小さくスタートし
試行錯誤しながら進めていくことが大切です。

実際にやってみることで、課題が明確になり
次に何をすべきかが自然と見えてくるのです。

つまり、最初からすべての道筋を明確にするのは不可能であり
まずは動き出すことが重要だということです。
まずは方向性を決めて、具体的なことは進みながら考える。
このシンプルな考え方こそ
仕事における目標達成の鍵になるのではないでしょうか。