持ち上げられてコントロールされる

こんにちは。
毛利まさるです。

「凄いですね!」「さすがですね!」「天才ですね!」
こういった言葉をかけられると、
誰しも気分が良くなるものです。

褒められることで自己肯定感が高まり、
前向きな気持ちになることは自然なことです。

しかし、その裏に隠された意図について
考えたことはあるでしょうか?

誰かがあなたを褒めた理由が純粋に
評価や感謝を伝えたい場合もあります。

そのような言葉は、関係を良好にし、
互いに尊重し合うきっかけとなります。

一方で、別の意図が隠されている可能性も否定できません。

つまり、あなたをおだてることで舞い上がらせ、
何かを引き出そうとしているかもしれないのです。

たとえば、ビジネスの場面で、「あなたの提案は天才的ですね!」と
言われたあとに、高リスクな案件への参加を求められる。

あるいは、プライベートで「君みたいな人にしか頼めない」と
持ち上げられて無理なお願いをされることもあるでしょう。

これらの状況に対処するには、
感情に流されず、自分の価値観や判断基準を
しっかり持つことが必要です。

では、どのようにして褒め言葉に惑わされず、
自分を保つことができるのでしょうか?

まず、冷静に「なぜその言葉を今、自分に言ったのか」
という意図を考える習慣を持つことです。

相手の言葉が本当に自分を評価しているのか、
それとも何か別の目的があるのかを見極める目を養いましょう。

また、自分自身が持つ目標や価値観を
常に見直し、それを基準に判断することも大切です。

外部からの評価に一喜一憂せず、
自分の中の軸を強く持つことで、
他者に振り回されにくくなります。

さらに、感謝の気持ちを持ちながらも、
適切な距離感を保つことが重要です。

相手の言葉に心から感謝する一方で、
それが自分の行動や決断にどのような影響を与えるのかを
冷静に考えることが必要です。

「褒められる=その要求に応えるべき」という図式を
自分の中で固定化しないことが大切です。

結局のところ、他者からの褒め言葉は、
あなた自身の価値を証明するものではありません。

真の価値は、自分がどう生き、どのように他者に貢献しているか、
そのプロセスの中で見出されるものです。

外部の評価に頼らず、自分自身を大切にすることが、
持続可能な成長と安定をもたらします。

持ち上げられることは決して悪いことではありませんけど、
その背後に潜む意図を見極める力を養うことが、
真にレジリエントな生き方につながるのです。

日々の中で、感情に流されるのではなく、
冷静な目と強い心を持ち、
自分自身を大切にする選択を心がけてください。